片渕須直監督と制作スタッフは、こうの史代の「この世界の片隅に」の長編アニメ化のため、舞台となる地域や時代風俗について綿密な調査研究を続けている。トークイベント「1300日の記録特別編　ここまで調べた『この世界の片隅に』」では、その成果の一部を披露していただく。好評を受けて、９月28日（日）の開催で早くも４回目を迎える。会場はAsagaya / Loft A。開演は13時から。出演は、監督の片渕須直とアニメーターの松原秀典。
　これまでのイベントでは「そんなところまで調べるの？」「当時の日本の風俗って、そうだったの！」と観客から驚きの声をいただいた。第４回のメインテーマは「その日、呉に何が起こったか」。呉の空襲は何度あったのか。原作で描かれている空襲はそのうちのどれなのか。片渕監督たちは、その日の天気や気温まで調べあげているそうです。また、アニメーターの松原秀典さんには、劇中でキャラクターや、その身につける着物についての苦労を語っていただく予定だ。
　初めてこられる方のために、冒頭で、この作品への取り組み方など含めて、これまでのざっとしたおさらいもするので、初見でも大丈夫。ただし、トークでは原作の具体的な内容に触れることになるので、その点は注意されたい。

　なお「ここまで調べた『この世界の片隅に』」のために、片渕監督たちがコースターを作成した。イベントで２度以上の注文してくださった方にプレゼントする予定だ。前売り券はただいま発売中。詳しくはAsagaya / Loft Aのサイトをご覧になっていただきたい。

■アニメスタイルのトークイベントについて

　会場となる阿佐ヶ谷ロフトＡはトークライブができる居酒屋。入場料（今回は前売1500円、当日1800円）とは別に飲食（最低でもドリンク１杯）をお願いしている。ソフトドリンクもあるので、未成年の方でも大丈夫。 アニメスタイル編集部が開催する一連のトークイベントは、イベンターによるショーアップされたものとは異なり、クリエイターのお話、あるいはファントークをメインとする、非常にシンプルなものだ。出演者のほとんどは人前で喋ることに慣れていないし、進行や構成についても至らないところがあるかもしれない。その点は、あらかじめお断りしておく。