COLUMN

009 「設定資料FILE」で14年ぶりの『名探偵コナン』(2013年10月10日)

 僕は「アニメージュ」で「設定資料FILE」と「この人に話を聞きたい」を担当している。いずれも15年以上続いているコーナーだ。「設定資料FILE」で僕がやっているのはページ構成のみ。テキストはアニメスタイル編集部のスタッフか、外部のライターにお願いしている。
 今日発売になった「アニメージュ」最新号(2013年11月号)の「設定資料FILE」はvol.183。取り上げた作品は『名探偵コナン』である。このコーナーで『名探偵コナン』を取り上げたのは2度目で、前回が1999年2月号のvol.8だから14年ぶり。ひとつのコーナーで「14年ぶり」に同じ作品を取り上げるというのが、すごいと思う。「設定資料FILE」も長寿コーナーだが、『名探偵コナン』はそれ以上の長寿番組なのだ。
 今回『名探偵コナン』を取り上げたかったのは、キャラクターデザイナーの代替わりにより、デザインがリニューアルされていると思われるから、そして放映されている作品を観ると、画がより緻密になっており、最新のデザインがどうなっているのかを見てみたかったから、であった。
 取り寄せてもらった『名探偵コナン』のキャラクターデザインを確認したところ、やはり更新されており、以前に見たのとはずいぶんと違ったものになっている。ずっと緻密になり、完成度があがっている。「アニメージュ」1999年2月号をお持ちの方は、最新号に掲載した設定と見比べてみるのも面白いだろう。
 この14年の間に『名探偵コナン』には多くのサブキャラクターが登場しており、それらを掲載するのも今回の構成のポイントだった。ぜひ載せたいと思っていたのが、佐藤刑事だった。高木刑事と彼女の関係にスポットをあてた「本庁の刑事恋物語」シリーズは『名探偵コナン』の名物で、僕も2人のじれったい恋模様を楽しみにしていた。Wikipediaの記述を信じるならば、佐藤刑事の初登場は130話「競技場無差別脅迫事件(前編)」。最初に『名探偵コナン』の設定を掲載した直後に放映された話数だ。そして、「本庁の刑事恋物語」の最初のエピソードが放映されたのが、同じ年の5月。佐藤刑事が登場する前に構成したので、当然前回の「設定資料FILE」には掲載されていない。あれから14年。もしも、また『名探偵コナン』の設定を載せる機会があったら、佐藤刑事を載せるぞ! とずっと思っていたのだ。
 同じ号の「この人に話を聞きたい」で登場してもらったのは「板垣伸のいきあたりバッタリ!」でもお馴染みの板垣伸。彼とは長いつき合いだけど、取材をするのは今回が初めてだった。こちらも「ようやく」の記事だった。

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