COLUMN

第332回 アニメ『てーきゅう』の作り方(28)

 ま、前回のような感じで「すでにドラマ化されてた第15・16・17面をアニメ化する」事に決定したわけなんです。で、第15面は合宿の始まり。冒頭の「ググっただけ!?」は笑いました。あと、まさか頭からラストのオチまで「合宿→合体」で貫くとはさすがルーツ先生だ! と。バス停でのショ○カーもどきの「イー!」から、まりもの「合体するんやろ、がったイー!」は花澤香菜さんのアドリブです。つまり「合体」の「い」と「イー!」をかけたんですね(って説明してゴメンナサイ)。そして何といっても

猫○ス!?

でしょう! もちろんこのネタも原作のまんま、某日本一有名なアニメ会社の世界一有名な某アニメ監督によるオリジナル劇場アニメが元ネタです。バス車内に入ってカマすまりもとかなえのリアクションなどはオリジナルの『となりのナントカ』が公開された当時、中学生だった自分が冗談でネタにしてた「ノミがいて痒くて変な臭いがしそう!(笑)」のまんまで、コンテ描きながらゲラゲラ笑ってました。男子の考える事はいつの時代も皆同じなんでしょう。その気持ちの悪いバスが到着する変な秘密基地に現れたミラドル将軍の声は原作者ルーツ先生! 音響監督でもある俺からのリクエストでした。第1期BD&DVDのオーディオコメンタリーでも語っているとおり、本当は第9面の豚丼屋店長を先生にお願いしたところ「そ、それは荷が重すぎるっ!」との事だったので、今回はセリフも少ないし「いいでしょ?」と制作さんを通じて依頼したらOKがいただけました。ちなみに第13〜16面のアフレコの際(アフレコは基本4本まとめ録り)、ルーツ先生より紹介された役者さんたちが第13面の園児役などで出演されてます。ラストの4人揃っての「合体!」は、第1期の主題歌「没落貴族のためのてーきゅう」のCD用ジャケットとして板垣が描いた原画に、ユリの表情だけかぶせて修正したものです。CDを持ってる方は見比べてみると面白いと思います。

第16面 先輩とピンポン

 この話は何よりタイトルを

「たっきゅう」に替える!

が第1目標でした。この第16面は、原作ではタイトルが「たっきゅう」になっていて、ユリが「タイトルが替わってる!」とツッ込むんです。「これは絶対にアニメで再現せねばならん!」と決心し、制作さんに電話しました。

と主題歌もまだ収録前だったのをいいことに即手配したわけでした!

●『てーきゅう』公式サイト
http://te-kyu.com/

てーきゅう(アース・スターコミックス)

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