ま、前回な感じで第3面はまりも一色の回第1弾(第2弾はもちろん「豚野郎」……これはまた後ほど)でした。で4人そろって
第4面 先輩とグーニーズ
ユリ・かなえ・なすの・まりものレギュラーメンバーが出そろったところで『てーきゅう』スタンダード開始といったところでしょうか。実はこの話をマンガで読んだ時は「ルーツって人は天才だ!!」と真剣に思いました。少なくともあのオチは何らかの神様が降りてきたとしか思えませんでした。だってあれだけボケ倒してラストでさらにすべてを放り投げますから! 自分自身でも「ベストオブ『てーきゅう』は?」と問われれば間違いなくこの第4面を挙げます。一説によるとニコニコ動画で第1面だけでなく第1〜4面までが無料配信になってるのは、自分が
『てーきゅう』は第4面まで観たら、皆絶対にハマります!
と関係者に檄を飛ばした事が少なからず影響してるらしいとか。あと、この話数だけアバンなしでいきなりオープニングからになってるのは、コンテ時になかなかアバンの切り出しどころが見つからず「カッティング(編集)の時決めよ〜」と後回しにしてたら、結局やっぱり見つからず現状に。こーゆー演出・構成面でも出たトコ勝負のアドリブがこの作品の魅力です。例えばこの話数のラストもコンテやアフレコ台本では原作どおりに一同「ひぃぃっ!」の後にナレーション(原作はマンガなので四角枠内)にユリのモノローグっぽい解説が入ってたんですが、これもカッティング時に
どーしても尺が足りない事を逆手に取ってカットし、「ひぃぃっ!」の悲鳴で終わらせる事でより原作の「放り投げ」感を増す!
ようにしたんです。
あ、あと話は戻るんですけど、リミテッド作画・演出もこの回である程度定着が見えます。例えば、まりもの「アキレス腱が断裂した!」の後の「ユリちゃんペロペロして〜」のランダムスライドなどはここで気に入って以降の話でもたびたび使用しましたし、キャラを左右反転して次のカットで使い回したり……そしてワイプも多かったし。そのあたりは「アニメージュ NEXT 2013 WINTER」(徳間書店)で「素材全部載せ!」してるので詳しくはそちらを! そして
「ユリちゃんペロペロして〜」はもちろん前回同様、
花澤香菜さんのアドリブ!!
でした。ちなみにサブタイトルにある「グーニーズ」(1985年 製作・監督/リチャード・ドナー)は小学生の頃リアルタイムで劇場に観に行った大好きな映画です。
第5面 先輩とDENGEKI
は、いちばん悩んだのがOP開けのユリのツッコミで、原作だと「扉絵!」なんです。つまり、アニメの場合は「オープニング!」しかないわけで、興味のある方は、ぜひ原作と見比べてみてください。そしてこの話数は少しだけテニスっぽいシーンがあるのですが、あちこちに出崎統監督の『エースをねらえ!』っぽい表現が見られるかも。
で、また途中で失礼します!
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