９月の劇場アニメラッシュが嘘のように10月は劇場上映されるアニメが少ない。今週、来週と長編の公開はひと休みだ。そこで、関連する話題を取り上げよう。
　12日（土）から18日（金）まで、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、イメージフォーラム・フェスティバル2024が開催される。これは実験映像を中心とした上映イベントだ。公募部門の東アジア・エクスペリメンタル・コンペティションでは、短編アニメーション作品もいくつか上映される。また、13日（日）には、ＩＫＩＦによるアニメーション作品の特集上映が組まれている。ＩＫＩＦは今回のコンペ審査員を務める木船園子が木船徳光と組んだ映像制作チームで、商業アニメのＣＧ制作を多数手がけるＩＫＩＦ＋の母体ともなった。1980年代の貴重な作品が観られる機会だ。



　もうひとつ。18日（金）から実写劇場作品「ボルテスＶレガシー」が公開される。1977年放映のＴＶアニメ『超電磁マシーン　ボルテスＶ』は、ダイナミックなロボットアクションに、親子の悲劇や革命といったドラマチックな要素を絡めて描いた、故・長浜忠夫監督の代表作だ。海外での評価も高く、特にフィリピンでは高い人気を博した。半世紀の時を経て、ついにはフィリピンで実写映像化を果たした。その劇場版が、日本で凱旋上映される。

≪劇場アニメリスト≫
2024年10月10日現在、編集部調べ