COLUMN

51 アニメ様日記(1)2015年03月09日~

2015年03月09日(月)

新宿バルト9で『劇場版 シドニアの騎士』を鑑賞。TVシリーズを再構成したものだが、物語はわかりやすくなっているし、ボリュームは満点。エッジが効いているし、ロボットアニメとしても見応えがある。特筆すべきは音響で、大変な迫力だった。入場料は通常の興行よりもちょっと高めの2000円だったが、入場料分以上に楽しめた。作り手が自分たちの作品にどんな魅力があるかをわかっており、その上で構成している印象だ。中盤以降よりも、テンポの速い前半の方が、僕は好きだ。
『夜ノヤッターマン』の6話冒頭で、ドロンボー一味が「グッバイ・アディオス・さようならー」と言っていた。僕はこれを『ふしぎの海のナディア』のグランディスの印象的なセリフをもってきたものだと思い、Twitterで台本にあったセリフなのかどうか気になるとツイートしたところ、脚本のふでやすかずゆきさんが、オリジナルは、元祖『ヤッターマン』95話「ユメノパトラだコロン」でドロンジョが言っているセリフだと教えてくれた。Amazonインスタントビデオに『ヤッターマン』があったので、その話をチェック。随分と映像が鮮明だなあ。リマスター版か。作画がいいなあと思ったら、なかむらたかしさんが作監の回じゃないか。まあ、それはおいておいて、元祖ドロンジョ様が、ボヤッキーとトンズラーに向かって「グッバイ、アディオス、おさらば、アデュー」と言っていた。なるほど、これが原典か。
『ふしぎの海のナディア』のグランディス一味は「タイムボカンシリーズ」の悪玉トリオをリスペクトしたキャラクターだ。グランディスの「グッバイ・アディオス・さようならー」は『ヤッターマン』95話のそのセリフを下敷きにしたものだったのだろう。『夜ノヤッターマン』6話のセリフがオリジナルどおりではなく、グランディスが言ったセリフになった経緯についても、ふでやすさんにうかがったのだが、ここでは書かない。いずれきちんと取材をして記事にしたい。理由はどうあれ元祖『ヤッターマン』のセリフを下敷きにして『ふしぎの海のナディア』のセリフが生まれ、それを『夜ノヤッターマン』が使ったのが面白い。

2015年03月10日(火)

作業をしつつ、dアニメストアでTVシリーズ『シドニアの騎士』を再視聴。どのエピソードがカットされて、どのシーンが足されているのかを確認する。1日かけて全話観てしまった。夜は若い人たちに誘われて呑みに行く。理由は分からないけれど、彼らは、僕の話が聞きたいらしい。その場にいたそれぞれがサラダを頼んで、テーブルの上がサラダだらけに。僕も釣られて新玉ねぎのサラダを頼む。おじさん同志で呑みに行ったときと、並んだ料理が違いすぎる(笑)。

2015年03月11日(水)

早朝『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-』を最新話まで数本まとめて観る。相変わらず「時間の表現」が面白い。最新の22話はキラの恋のエピソードで、これも好印象。午後は『SHIROBAKO』を最新話まで数本まとめて観る。吉野弘幸さんは美人の弟子がいていいなあ、と思ってしまったが、多分、間違っている。それから、丸川正雄さんによく似たキャラクターは本人にそっくりすぎて、出てくるたびにドキッとする。 Production I.Gの石川光久さんによく似たプロデューサーが若手だというのもいいなあ。木下誠一監督と水島精二監督を混同することはなくなったなあ、と思いつつTwitterを見たら、水島監督が仕事に関するちょっとした失敗についてのツイートをしていて、心の中で「がんばれ! 木下監督」と応援してしまった。
 その後、いつもアニメスタイルがお世話になっている井上則人さんの仕事を集めた「大 井上則人デザイン事務所 博」に。帰りに隅田川テラスを少し歩いた。これはいい散歩コースだなあ。

2015年03月12日(木)

『機動戦士Vガンダム』Blu-ray BOXの情報が解禁。公式サイトの「何がダメなのか探してください。」のコメントが面白すぎた。『Vガンダム』は僕の偏愛の対象で「この作品を語りたい欲」に火がつきそうになった。どこかでまとめて書きたいけれど、その機会はないかなあ。

2015年3月13日(金)

早朝にデスクワーク。その後、池袋から五反田までウォーキング。11時からシェラスコを食べながら、あるプロジェクトについての打ち合わせ。午後はずっとデスクワーク。ここのところ、書籍の企画書を書いたり、書籍以外の企画書を書いたり、あるいは印刷会社や取次会社と交渉したり。こなしている仕事は多いのだけど、ライターらしい作業や編集者らしい作業をあまりやっていない。いかん。いかんな。
数本の深夜アニメを最新話までまとめて観る。『四月は君の嘘』はいいなあ。最終回も楽しみ。『暁のヨナ』もまとめて観たほうが面白いかもしれない。『SHIROBAKO』最新話を観て、残りのラスト2話を予想。

2015年03月14日(土)

散歩したり、企画書を書いたり。ネットで原恵一監督の新作『百日紅 -Miss HOKUSAI-』の予告編を観る。予告だけの印象だけど、今まで原監督が手がけた劇場作品よりも、のびのびと作っているのではないだろうか。『暗殺教室』を最新話まで数本まとめて観る。

2015年03月15日(日)

僕も吉松君もウォーキングにハマっており、隅田川テラスを散歩をしながら打ち合わせをすることにした。待ち合わせ場所は、隅田川の永代橋。橋を待ち合わせ場所にするなんて、僕たちの柄ではないなあと思っていたら、先に着いた吉松君から「橋のたもとにある、早咲きの桜の木の下で待っています」と携帯メールが届いた。風流過ぎる! 打ち合わせの後に月島でもんじゃ焼き。