７月の改編期がいよいよスタート。数え方にもよるが、現在判明しているだけで50本弱の作品の放映が始まる。放映日が公表されていない作品もまだいくつか。
　目を引くのはＯＬＭの制作本数だ。現在、放映中の作品が共同制作も含め、『はなかっぱ』『ポケットモンスター　サン＆ムーン』『かみさまみならい　ヒミツのここたま』『妖怪ウォッチ　シャドウサイド』『イナズマイレブン　アレスの天秤』『ベイブレードバースト　超ゼツ』『ポチっと発明　ピカちんキット』『メジャー２ｎｄ』『フューチャーカード　神バディファイト』『カードファイト!!　ヴァンガード［新］』『新幹線変形ロボ　シンカリオン』の11本。これに７月新番組の須藤典彦監督『ゾイドワイルド』が加わる。他に実写作品や劇場作品も複数並行しているのだから、尋常ではない。
　ＯＬＭほどではないが、J.C.STAFFも７月新番組は今千秋監督『Back Street Girls』、鈴木健太郎監督『殺戮の天使』、鈴木洋平監督『プラネット・ウィズ』、山川吉樹監督『ハイスコアガール』の４作がスタート。同社は４月期にも『あまんちゅ～あどばんす～』、『食戟のソーマ　餐ノ皿［第２期］』、『ラストピリオド　―終わりなき螺旋の物語―』、『Lostorage conflated WIXOSS』に加え、１月より継続の『斉木楠雄のΨ難［第２期］』の５作を併走させている。こちらも驚異的な制作状況だろう。特に『プラネット・ウィズ』は、マンガ家の水上悟志とコラボレーションしたオリジナル作品。水上が本作のためにマンガ形式のシナリオ（ネーム）を描き下ろすという試みで注目される。
　他に若い制作会社ではライデンフィルムが、７月より江崎慎平監督『はねバド！』、森邦宏監督『Phantom in the Twilight』の２作をスタート。継続注の『レイトン　ミステリー探偵社　カトリーのナゾトキファイル』を加えて３作併走となる。
　制作会社という点では『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔法』も気になるところだ。講談社ラノベ文庫レーベルの小説が原作だが、手がけるのは、なんと老舗の亜細亜堂だ。亜細亜堂といえば、『忍たま乱太郎』を手がけるファミリー向け作品に強いスタジオという印象がどうしてもあるだけに驚きだ。監督は『ブレイブビーツ』の村野佑太、キャラクターデザインは劇場版『ドラえもん』の金子志津枝が担当。

《ＴＶアニメ新番組リスト》
2018年６月20日現在、編集部調べ