今回も映画祭の話題から。来週末25日（土）から12月15日（金）にかけて、東京都写真美術館でポーランド映画祭が開催される。巨匠アンジェイ・ワイダ監督の特集やＳＦ作家スタニワフ・レム関連作品の上映など、興味深いプログラムがいくつも組まれている。そのひとつとして、ポーランド・アニメーションの特集上映を予定。若手作家トマシュ・ポパクルの作品２本に、ＴＶアニメーションを加えての上映となる。公式サイトはこちら。

　続いて、11月後半のラインナップを紹介していこう。技法も内容も個性的な作品がずらりと揃っている。

　17日（金）からスタートするのが、『GODZILLA　怪獣惑星』。『シドニアの騎士』『亜人』『BLAM!』とセルルック３ＤＣＧによる娯楽作に挑戦してきたポリゴン・ピクチュアズが今回取り組むのは、東宝が誇るスター怪獣ゴジラ。怪獣たちが支配する未来の地球を舞台に、帰還した人類と怪獣との攻防を描く３部作の第１弾。脚本を虚淵玄が務めるのも話題のひとつ。監督は静野孔文と瀬下寛之。

　翌18日（土）からは『機動戦士ガンダム　サンダーボルト　BANDIT FLOWER』と『機動戦士ガンダム　Twilight AXIS　赤き残影』の２本立て。いずれもネット配信の総集編に新作カットを追加したもので、手描きのメカアクションが魅力的。特に『サンダーボルト　BANDIT FLOWER』は、１年戦争終結後の地球を舞台に、氷上・海中・空中と多彩な状況での派手な戦闘が見もの。アイデア満載のロボット戦を大きなスクリーンで楽しんでほしい。２週間限定公開なのでお見逃しなく。

　もう１本、同日公開なのが『KUBO／クボ　二本の弦の秘密』。『コララインとボタンの魔女』や『パラノーマン　ブライス・ホローの謎』など、北米でストップモーションアニメーションを手がけるライカの最新長編だ。今回は、中世日本を舞台に、三味線と折り紙を操る少年クボを主人公にした冒険譚。予告でもわかるとおり、高い精度と驚異的な表現力の人形アニメーションとなっている。

　翌週25日（土）からは『映画かいけつゾロリ　ＺＺのひみつ』がスタート。「かいけつゾロリ」シリーズ30周年の記念作だ。ゾロリ、イシシ、ノシシが時空を超えた先で出会ったのは、若き日のゾロリママ!?　監督は傑作劇場長編『おまえうまそうだな』『忍たま乱太郎　忍術学園　全員出動！の段』の藤森雅也。

　同日からは『フルメタル・パニック！　ボーイ・ミーツ・ガール』もスタート。「フルメタル・パニック！」は賀東招二の小説で、来春新作ＴＶシリーズも控える人気シリーズ。これまでにも何度かＴＶアニメ化されているが、本作はゴンゾ制作し、2002年に放映されたＴＶシリーズをもとに３部作に再構成したもの。その第１弾だ。１週間の限定上映で、引き続き12月、１月に２部、３部の上映が予定されている。

≪劇場アニメリスト≫
2017年11月15日現在、編集部調べ