COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
390 アニメ様日記 2022年11月13日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年11月13日(日)
紅葉を見るために、ワイフと光が丘公園に。ワイフは途中で寄ったフリーマーケットに熱中になっていた。公園を歩いて、紅葉を見て、お茶を飲む。

2022年11月14日(月)
『映画 ゆるキャン△』を配信で視聴。公開時にも気になったんだけど、冒頭で現在の(TVシリーズと同年齢と思われる)なでしこ達が「大人になったら……」といった内容の話をしたところでオープニングが始まり、オープニングが終わると、なでしこ達が社会人になった本編が始まる。つまり、『映画 ゆるキャン△』の本編は現在のなでしこ達が想像した未来の自分達という位置づけだと考えることができるわけで、原作やTVシリーズの彼女達の未来が、映画の通りになるとは限らないのだ。どこかですでに言及されていたら、すいません。

SNSで自分の発言の間違いを指摘されて確認したのだけれど、現行のTVアニメ『うる星やつら』4話の「口づけと共に契らん!!」って、原作14巻の1話「クラマ再び!!」、2話「口づけと共に契らん!!」、3話「掟、おさらば!!」の映像化なのね(参照したのは新装版。以下同)。原作14巻の1~3話は、過去エピソード(原作2巻7話)であたると目覚めの口づけをしてしまったクラマが、目覚めの口づけをやり直そうとするが、またしてもあたると口づけをしてしまって、という話だ。現行のTVアニメでは、あたるとの最初の口づけをした話をやらないで、原作の二度目の口づけを最初の口づけにした。大きなアレンジはそれくらいのはず。原作14巻3話で目覚めの口づけの掟が根拠のないものだと分かるので、目覚めの口づけの話はこれでお終いのはず。原作だと何度かあるクラマの話を1話でやりきったわけだ。

2022年11月15日(火)
新文芸坐で「にっぽん昆虫記」(1963/123分/35mm)を観る。プログラム「師弟特集 今村昌平(イマヘイ)と長谷川和彦(ゴジ)」(新文芸坐のサイトではイマヘイとゴジがルビになっている)の1本。タイトルだけ知っている映画で、さらに言うと、小学生の頃に手塚治虫の「人間昆虫記」を手に取って、面白いタイトルだなあと思った後で、その元ネタらしいこの映画の存在を知った。今まで何度も新文芸坐で上映していたのだけれど、いつもタイミングが合わず、観ることができなかった。今回ようやく観ることができたわけだが、かなりよかった。物語構成も演出もよかった。役者もいいんだけど、多分、メイクも凄い。物語としてはあまり共感できないんだけど、映画としては楽しめた。1人の女性の半生をねっとりと描いた作品で、体感時間が異様に長い。実際には123分の作品で、体感としては3時間以上。冗長で体感が長いのではなくて、内容が濃いのでたっぷりとした印象になってるのだと思う。主人公の母親は夫以外の男性の子を産み、映画終盤に主人公の娘もこれから結婚する青年とは別の男性の子を妊娠するのだけれど、2人の妊娠の意味は違っている、という構成が面白かった。映像も凝っていて、光の感じも、長回しも、構図もいい。飛んでくる飛行機から始まって登場人物の芝居を撮ってから、走って行くバスを追っていく1カットには驚いた。それから、ラストカットについては「えっ、ここで終わるの?」と思った。新文芸坐のロビーに貼ってあった粗筋を見ると、プランとしては、もう少し先まで話があったようだ。演出的な判断で、その手前でスパンと切ったのだろうか。
散歩時にサブスクにあった『機動戦士Vガンダム』のサントラを聴く。プレイリストの1、それから2枚目の途中まで。

2022年11月16日(水)
「WEBアニメスタイル」の腹巻猫さんのコラムは『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。今回も大充実の内容で、僕が読みたい記事でもあった。

サントラ千夜一夜 / 腹巻猫(劇伴倶楽部)第243回 スタンダードの証明 ~機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島~
http://animestyle.jp/2022/11/15/23122/

事務所で使っているスマートテレビでDisney+が視聴できることが判明。リモコンにDisney+のボタンがないので視聴できないのかと思っていたが、ホーム画面まで行くとDisney+を選ぶことができるのだ(勿論、Disney+に加入していないと観ることはできない)。4K&IMAX Enhancedで「エターナルズ」を視聴。続けて『ズートピア+』を観る。『ズートピア+』って『ズートピア』の主人公達の「その後」の話ではないのね。

2022年11月17日(木)
ワイフと「フジオプロ旧社屋をこわすのだ!! 展」に参加。ワイフは参加者がハンマーで壁を壊すような企画だと思ってたらしい。故・赤塚不二夫が設立したフジオプロの旧社屋が取り壊される前に、そこで原稿の展示等を行うという企画だ。展示内容もいいし、展示方法も凝っていて楽しかった。赤塚不二夫が写っているホームビデオを、そのホームビデオが撮られた部屋(リビングルームだったかな)で観るというシチュエーションが感動的だった。

2022年11月18日(金)
Amazon prime videoで「DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン」を視聴。凄い。今観ても、よくできている。そして、燃える。続けて「シン・ウルトラマン」を再生してたのだけれど、両作の地続き感が凄い。
「お目が高い」と書こうとしたら「オメガ高い」と変換された。『ぱにぽにだっしゅ!』か!

2022年11月19日(土)
20周年ということもあって(それだけではないけど)『ラーゼフォン』の1話~3話を視聴。U-NEXTでの配信を43インチモニターで観た。多分、映像はアプコンで、くっきりはっきりとはいかないけれど、この時期のTVアニメとしては悪くない感じ。画作りは今観てもリッチで、というか、今のほうがその価値が分かる。1話のガラスの破片は今観ても凄い。デジタルが当たり前になれば、こういった表現がどんどん出てくるのかと思ったけれど、そうはならなかった。
知人とZoomで打ち合わせ。最近、レスポンスが遅いなあと思っていたら、コロナで療養中とのこと。しかも、彼は今年になって二度目の感染だそうだ。これが「2コロ」というやつか。