COLUMN

第778回 嬉しいことと大変なこと

前回、話題にしたインタビュー取材記事、無事ゲラ(校正刷り)の確認がやってきました!

単純に自分が大好きな某マンガとその原作者の先生について語ったインタビュー。しかも、自分の記事で4ページも割かれていて非常に恐縮でした。さらに、公式(?)でイラストまで描かせて頂き感慨無量! 40年前、よくクラスメイトからの依頼で落書き帳に描いた非公式モノではなく、正式な依頼で(原作元の許可を得て)描いた公式の大好きなマンガのイラスト! これは以前アニメ様に書かせて頂いた『あしたのジョー2 blu-ray box2』ブックレットのコラムと同じくらい嬉しくて、ゲラの確認しつつも思わずニヤニヤしてしまいました。詳細は雑誌の発売時にまた。
 で、嬉しいこともあれば、現場の仕事はまたまた大変な状態に!

新作シリーズ、PVも完成し現在オープニング・エンディングの作画中!

の中、次の別シリーズのキャラクターも描いていててんやわんや。清書は現場の若手に任せるかも知れませんが、次作はキャラクターデザインにも自分が関わる予定です。キャラデは『ベン・トー』(クレジット上はデザインワークス)・『てーきゅう』以来久し振り。たまにやるとこれまた面白いは面白いのですが、時間を割くのが大変で、毎週コツコツ少しづつラフを提出中。
 まだ画作りが残っているシリーズを抱えての次シリーズの立ち上げ作業は、いつものことながら本当に大変ではあります。でも、キャラクターの表情・仕草・ポーズを描いていると、それが例えマンガ原作でも、“真っ白から描き始めてる”感があって、これはこれでワクワクするし、感情表現が巧く出せた(と思えた)時は“そこに生きた人物を生み出せた”と言う喜びを感じるものです。
 そこに、さらに次シリーズの話も決まりそう。3本のシリーズが頭を駆け巡る毎日だけど、暇にしてるよりは自分の性に合ってるみたいで、前述サラッと“40年”て言って(書いて)みてハッとしたのです。

俺、40年前からずっと同じことをし続けて、いつの間にかそれでお金もらって食えてる!

と。絵描いたり、マンガが描いたり、パラパラマンガ描いたり、子供の頃からそればっかり。ま、偶にゴルフやプログラムに夢中になる数年はありましたが、おおむね何か描いたり、作ったりの人生を送ってきました。恵まれてますよ、結局。
 この分だと、遊ぶ時間がほとんどどないまま、あっという間に老人になって、気付いたら死んでるのではないでしょうか? ま、それでも悔いはなし。お父さん、お母さん、生んでくれてありがとう、ってまたチェックの時間です(汗)。