COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
366 アニメ様日記 2022年5月29日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年5月29日(日)
朝9時までに大物原稿を一段落させる。その後はワイフと調布に。深大寺で前回は食べられなかった蕎麦をいただいて、神代植物公園の中を歩く。神代植物公園は劇場版『美少女戦士セーラームーンR』の植物園のモデルだ。離れたところにある水生植物園にも寄る。バスで移動して吉祥寺に。ユニクロ吉祥寺店のみでやっているSTUDIO4゚Cのグッズを作ることができるサービスで、『鉄コン筋クリート』のTシャツを作る。

2022年5月30日(月)
昨日の『サザエさん』Aパート「名探偵ワカメ」はちょっとした異色回。ワカメが日常の中で、色々な推理を披露する話で、謎を解く度に効果音と共に、ワカメがホームズのような姿になる。背景もイメージ背景となる。そして、姿が変わる時に、元の姿の画と探偵姿の画がパカパカする。推理の度にそれをやるのだ。演出家のアイデアだろうか(脚本/中園勇也、演出/森田浩光、作画監督/見陰智史)。
昼食時に池袋PARCOで開催中の「WIT STUDIO 10th Aim Higher」に。少し待ったけれど、当日券で入れた。特にマニア向けの展示というわけではないけれど、色々な作品の資料を見ることができて楽しかった。撮影OKな資料が多いのも嬉しい。

2022年5月31日(火)
Wikipediaの『ハイスクール!奇面組』の項で、2007年に発売されたDVD-BOXの1巻に、原作者描き下ろしのアニメスタッフ向け設定資料などを収録したブックレットが付いていたことを知る。Amazonを見るとブックレットは168ページあるらしい。うーん、気になるなあ。
グランドシネマサンシャインで、ワイフと「トップガン マーヴェリック」【IMAXレーザーGT字幕版】を鑑賞。終盤の展開をのぞけば正攻法の作りなんだけど、猛烈に面白い。映像も豪華。終盤の展開は「おいおいマジかよ」って感じで、別の映画が始まったのかと思ったけれど、それも含めて満足。しっかりと作って、きっちりと楽しませる。僕は旧作の熱心なファンだったわけではないけれど、ファンも大満足なのではないか。こういう映画が作れるんだなあ。ただ、本来なら若い人を育てなくてはいけない立場である主人公の振るまいについては、他人事ではなくて、ちょっと苦笑いした。

以下は「トップガン マーヴェリック」の画角についてのメモ。SNSを見ると情報が錯綜しているみたいだけど、「トップガン マーヴェリック」IMAXは「IMAXフルサイズ」ではない。「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」公開時の呼称にあわせるなら「IMAX画角」だ(この呼称は一般的なものではないはず)。IMAXフルサイズ=1.43:1、IMAX画角=1.90:1。ただし、「トップガン マーヴェリック」はIMAX画角の時間が長い。見せ場のほとんどがIMAX画角だ。そして、僕の印象としては、他の「IMAX画角」の映画よりも満足度が高い。それから、スコープサイズとIMAX画角の切り換えが上手い。映画を観ていて「ああ、画が大きくなった」「小さくなった」と思うものもあるが、「トップガン マーヴェリック」は、気がつくと画角が変わっている感じだ。

2022年6月1日(水)
『その着せ替え人形は恋をする』『ワンダーエッグ・プライオリティ』等のBlu-rayソフトを、43インチ4Kモニターで再生してみる。『その着せ替え人形は恋をする』のオープニングでもモアレが起きない。万歳。『ワンダーエッグ・プライオリティ』はアニメ美意識の高さが際立つ。それらとは別のある作品で、今まで気にならなかった、というか気づかなかったテクスチャーのズレが気になった。動画の粗さも気になるようになった。
リンクは張らないけど、Twitterで『犬王』の松本憲生パートをズバリ当てた人がいた。僕は関係者から聞いていたので知っていた。すごいなあ。分かる人には分かるんだ。

2022年6月2日(木)
モスプレミアム 千駄ヶ谷店で錦織博さんと打ち合わせと世間話。顔をあわせるのは久しぶり。錦織さんは見かけが変わらないなあ。ちなみにモスプレミアムとは、お酒が呑めるモスバーガーである。
30年前の同人誌で書いた編集後記を読み直して、軽いノリで書いたことを後悔する。

2022年6月3日(金)
血液検査の結果が出た。薬を飲んでいるからではあるのだけれど、成人病関係の全ての数値が問題無しだった。先生に「血圧も他も、きちんとコントロールできている」と言ってもらった。アレルギーがありそうで、それも調べてもらったのだけれど、何のアレルギーがあるのかは今回はわからず。一番可能性があるのが「蛾」のアレルギーだそうだ。蛾は縁が無いなあ。
先日、紙の文庫本で買った小説「三千円の使いかた」を読了。普段の自分なら読まないタイプの小説だが、帯のテキストで煽りに煽っていたので買ってみた(今までだと、帯で煽っているような小説もあまり手に取らなかった)。読んでみたら、予想よりもずっと楽しめた。序盤のブロックが特に面白く、主人公の姉のエピソードが印象に残った。

2022年6月4日(土)
阿佐ヶ谷ロフトAで「第191回アニメスタイルイベント 『犬王』の作画を語ろう!」を開催。盛り沢山で楽しいイベントになった。製作委員会とサイエンスSARUさんのご厚意で、話題になっている部分の映像や制作素材をスクリーンに映すことができた。そのオペレーションもサイエンスSARUも方にやっていただいた。配信のない部分では、アドリブ的に大勢のスタッフに参加していただいた。こういったノリのイベントは久しぶり。「時が動き始めた」って感じ。帰りに書店で紙の文庫本を数冊買った。