COLUMN

第772回 動かす喜び、続き

徐々にまた、自分自身も若手スタッフに混じって作画への参戦開始!!

(前回からの続き?)現在、正にその“動かす喜び”を実感中です。前作『蜘蛛ですが、なにか?』もそうでしたが、現場で困っている作画と言えば、やっぱりアクション! もちろん、業界屈指のアクション系のアニメーター“超激巧”級には全然敵いませんが、友永和秀師匠についてマンツーマンで教わった弟子である板垣が「アクション描けません」は通らないでしょう。という訳で、そこそこ世間で普通に通用する程度には成長させていただき、今でも若手スタッフの手が及ばない辺りのアクション・エフェクト作画のお手伝いはここ数年の通例。コンテ描いた(今回はチェックした)側の責任というか、

自分ができないことを、他人に強要するのは人道に反する!

というのが、俺の主義です。周りの人たちはとっくに知っています。板垣が“自分で描けないカット内容”をコンテにしない! ってことを。ま、むしろ友永さんの指導をちゃんと受け、その技術を身に付ければ「人間の手で描けないモノなどない!」と、自然に分かるのです。およそハッキリ言って、

作画はCGより万能!!

です。
 この連載で地球の人口位の回数ほどは言ってますが、敢えて繰り返します。やっぱり作画って楽しいんですよ!! 実際、他の監督さんとかは知りませんが、自分の場合は制作サイドより

「このエフェクトのシーンまだ手付かずなんですよ~」とか
「ここのアクションシーンを振ってたアニメーターから、
“やっぱできない”とギブ・アップが出て、今浮いてます」

などと泣き言が入ると、どっかの勘違い監督さんと違って制作さんを責めたり、俺はしません(今までも責めたことがありません)。

と、“仕方なく俺が描くか~”風を装って、実は腹の中で「しめしめ、また楽しませて貰いましょう!」とほくそ笑んでいたりします。それくらい原画を描くのって面白いから! また、“良い様に使われて~”と非難する同業者もいるのは分かっています。だって仕方ないでしょう。

企画の数と監督の人数に対してアニメーターの人数が圧倒的に足りていない現状なのだから!

 それで、「監督自身が何でもやったら、制作がサボるだけじゃないか!」と、俺を非難したいだけすれば良いけど、じゃあそう仰る同業者にお訊きしたいのです。

作品が作りたいの?
それとも、作業者をかしずかせて指揮者ヅラしたいの?
どっちが優先!?

と。板垣は前者が優先ってだけ。「どちらも無条件で保障されるべきが監督だ!」なんて理想論の話をするのは勝手ですが、「じゃあ、理想の現場が与えられる事を運に任せて、十分にご自愛下さい」ってだけ。
 因みに、“痺れを切らして自分で作業をしちゃう系”監督の板垣には次の次くらいまでの話(仕事)がきています(汗)。

 とにかく、作画の直しから新規レイアウトの作成、背景の修正や音響の指示出しまで、できることは何でもやるのが“総監督”だと思ってアニメ制作の醍醐味を楽しんでいます。また、やる気だけ剝き出しの中身薄い内容でごめんなさい。仕事戻ります。