COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
358 アニメ様日記 2022年4月3日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年4月3日(日)
ほぼ休日だった日。ワイフとグランドシネマサンシャインで「ドライブ・マイ・カー」を観る。上映時間が長いので「アニメスタイル016」の編集作業中は観にいくのを避けていた。感想としては満足。演出力のカタマリのような映画だった。ただ、スタッフはもう少し作り込みたかったのではないかなあ。
就寝前に読むのを後まわしにしていた「はしっこアンサンブル」8巻を読む。これで完結なんだけど、早い。早いよ。面白かったんだけど、もっと読みたかった。

2022年4月4日(月)
グランドシネマサンシャインで「モービウス」【IMAXレーザーGT字幕版】を観る。予告編が地味だったので、あまり期待はしていなかったのだけど、予想よりはずっと楽しめた。映画前半の主人公・モービウスとマイロ(ルシアン)の関係性がよかった。それから、主人公の悲劇性が自分の中だと石ノ森ヒーロー的に感じられた。後半はちょっと残念。主人公とヒロインの関係はもう少しほしかったし、モービウスとマイロのドラマももっと色々やってほしかった。
事務所で「ウエスタン[復元オリジナル版]」をながら観。あんまり長いので全部は観られなかった。
就寝前に「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season7」を読む。キャラクターもののマンガとしても面白いし、マジメな邦キチが可愛い。

2022年4月5日(火)
丸の内TOEIで『ブルーサーマル』を観る。面白いし、キャラクターにも魅力はあるんだけど、色々と気になるところがあって原作を読み始める。丸の内TOEIで映画を観たのはかなり久しぶり。館内が昔風で楽しかった。
『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』の主人公は、いかにも少年マンガの主人公的な「王道遊飛」ではなくて、宇宙人の「ユウディアス・ベルギャー」なのね。「遊飛(ゆうひ)」と「ユウデ」でどっちも名前が「ゆうぎ」っぽい。
『響け!ユーフォニアム』の楽曲がサブスク解禁になったので散歩時に聴いてみた。『ユーフォニアム』のサントラは何枚も買っているし、何度も聴いているので、まずはキャラソンから。キャラソンは4枚出ていて、それぞれがボーカル曲と吹奏楽の構成。吹奏楽は「北宇治四重奏」の第1番から第4番までがそれぞれのCDに収録。つまり、キャラソンを4枚購入すると「北宇治四重奏」が揃うという構成だ。ボーカル曲よりもこちらのほうがメインなのではないか、という気もする。ボーカル曲については『ユーフォニアム』への愛情が試されるようなもので、つまり、このキャラクターがこの歌を歌うか? と思うものがある。それを受け入れることができるかどうか。そういう葛藤は他のアニメでもあるのだけど、音楽ものだけに特に悩ましい。

2022年4月6日(水)
定例社内打ち合わせを休んで、ワイフと日中の散歩に。日暮里、谷根千、上野を歩く。
新番組を片っ端から観る。『BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-』の1話。登場人物の1人が「(日本なら)ガンプラ買い放題」と言う。作り手にそのつもりはないんだろうけど、国内はガンプラ不足になっているらしいので、皮肉なセリフになってしまったのではないか。
『ブルーサーマル』の原作を読んでみた。終盤の展開がかなり違う。原作では倉持潤が死んだかどうかもよくわからない。主人公のつるたまがドイツに行くのは数年後で、倉持との再会はない。原作で倉持のことが気になっていたファンは、劇場アニメ版のラストで満足したのではないか。他の疑問点も原作を読むことで氷解した。

2022年4月7日(木)
池袋HUMAXシネマズで「シャドウ・イン・クラウド」を観る。SNSで「終盤に意外な展開が」という発言を目にしていて、予告にクロエ・グレース・モレッツ演じる主人公が素手でモンスターを殴り倒す場面があったので、彼女が演じる主人公が実は人間ではなくて、といった展開かと思ったら、全然違う方向で「意外な展開」だった。殴り倒す場面はよかった。
「WEBアニメスタイル」の記事と関連して、ネットで配信されている『爆丸エボリューションズ』や『スポGOMI ワールドカップ エキシビジョンマッチ編』や『Shenmue the Animation』を観る。

2022年4月8日(金)
余裕があったら映画に行こうと思っていたけど、そんな時間はなかった。編集作業はないのにやることは多い。就寝前に「ゴールデンカムイ」単行本の最新28巻を読んだ後、ネットで公開されている最新話まで読む。贅沢だなあ。

2022年4月9日(土)
「アニメスタイル016」の編集中は手をつけられなかった大物テキストの作業を再開。BONESで打ち合わせ。中村豊さんに「アニメスタイル016」を渡して、これからの打ち合わせ。打ち合わせの現場に川元さんがいらしたので「016」を渡す。