COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
348 アニメ様日記 2022年1月23日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年1月23日(日)
新文芸坐で「ジャッリカットゥ 牛の怒り」を鑑賞。プログラム「カオスが横溢する、衝撃の映画体験 ジャッリカットゥ 牛の怒り | MONOS 猿と呼ばれし者たち」の1本。ドキュメンタリータッチのアクションものかと思ったら、最後の最後でファンタジーになった感じ。ポスターにあるキャッチコピーの「暴走牛VS1000人の狂人」の部分がファンタジーだ。映像はしっかりと作っていて、音響もよかった。物語については、どう受け止めればいいのか、という感じだった。多分、僕には分からない文脈があるのだろう。

2022年1月24日(月)
『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の本編を改めて観て、過去のインタビューをチェック。そして、「アニメスタイル016」の取材の質問状を作る。かなり凝った質問状になった。『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』Blu-ray BOXを開封したら、特典ディスクは全て声優関係。解説書は無しで、そのかわりにトランプがついている。スタッフインタビューとか、設定資料はないのだ。しかし、徹底しているなあ。
丸の内ピカデリーでDolbyCinemaの『銀河鉄道999』を観る。「自分の中の美化された『銀河鉄道999』」よりもよかった。色が綺麗で、当時見たセルの色にかなり近い。セルの黒の部分が特に素晴らしくて、帽子でできた顔の影やハーロックの衣装の黒い部分の色がきっちりと出ていた。動画等の細部に関しては厳しいところもあるけれど、これはもともと厳しいところがあったので仕方がない。最近観たフィルム時代の劇場アニメのリマスターでいちばんよかった。

2022年1月25日(火)
編集中の合田浩章さんのオリジナルイラスト集は、まだ印刷スケジュールも出てないし、印刷費の見積もりも出ていないのに、テスト印刷で第3バージョンの校正紙を出すことになった。最初のテスト印刷が通常の印刷。第2バージョンがインクを変えて湧き水インキでの印刷に。第3バージョンはFMスクリーンを使ってみることになった。
『映画大好きポンポさん』Blu-ray豪華版を視聴し、特典に目を通す。僕にとって重要なのは特典小冊子「シナリオブック[本編編集前の決定稿シナリオ]」。監督が書いていることもあり、びっくりするくらい完成作品に近いのだけれど、90分にまとめる上でどこが切られたのかがよく分かる。イベントで話題になったジーンが編集をやっている時に、ポンポさん、ミスティア、ナタリー、マーティンがダイナーで話をする場面もシナリオにあった。これは分かっていたことだけど、Bパート頭で時間を巻き戻してナタリーの回想を入れる構成は脚本段階からある。
午後は「アニメスタイル016」の平尾隆之監督の取材。平尾さんから「小黒さんに取材してもらえるのが嬉しい」と言ってもらっていたので、期待に応えるために必殺技をいくつか用意して取材に臨んだ。取材の後はたっぷりと世間話。

2022年1月26日(水)
昼にワイフと散歩。すずめやでどら焼きを買って、ブルーボトルコーヒーでコーヒーを買って南池袋公園でいただく。その後、雑司ヶ谷を歩いてから、MUJIcomで弁当を買ってIKE・SUNPARKで食べる。まるで雑誌の記事に載っているような散歩だった。夕方から「アニメスタイル016」で古川知宏監督のインタビュー。面白い取材になったと思う。

2022年1月27日(木)
午後は「アニメスタイル016」で中村豊さんの取材。メインのロングインタビューではなく、サブインタビュー。
SNSで話題になっていた『おじゃる丸』の「んちゃ カレシ」をリアルタイムで視聴する。ひとつ前の回と前後編で、前編のサブタイトルは「カメつの八重歯」で、これは『鬼滅の刃』のパロディ。パロディといっても鬼(カミナリ)が出てくるのと、サブタイトルのダジャレ、「トメつの八重歯」「カメつの八重歯」のセリフ、「カメの呼吸」のフレーズくらい。
そして、鬼(カミナリ)つながりで後編が『うる星やつら』パロディになったということなんだろうなあ。ゲストキャラは雷の女の子で、声がリメイク版『うる星やつら』でラムを演じる上坂すみれさん。子供だけれど、外見はラム風だし、語尾は「だっちゃ」で、電撃を出す。微妙に『Dr.スランプ』が混じっている辺りが変化球。「カメつの八重歯」と「んちゃ カレシ」が最初に放送されたのは2021年9月で、この日は再放送。本放送はリメイク版『うる星やつら』が発表される前の放送だから、リメイク版を受けてのパロディではないはず。

2022年1月28日(金)
ワイフとグランドシネマサンシャインにで「フレンチ・ディスパッチ  ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」【字幕版】BESTIA 5.1chを鑑賞。話は面白くないんだけど、映画としては非常に魅力的だった。

2022年1月29日(土)
散歩して、デスクワーク。また散歩して、ちょっと吞む。またデスクワーク。夕方から吉松さんとSkype吞み。
最近、ケーブルテレビはほとんど観ていないのに「シン・コンプリート・サンダーバード」のためにスターチャンネルの契約をしてしまう。月末締めの支払いだから、今日からの3日間で2500円だ(後日追記。この後、スターチャンネル3にハマって録画しまくることになる)。