COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
339 アニメ様日記 2021年11月21日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年11月21日(日)
以下はTwitterの投稿に少し手を入れたものです。取材記事でのクリエイターの発言で、仕事仲間に対して敬称をつけるかつけないか、という話から。
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僕もインタビューで敬称は気をつけています。取材終了時に「※※監督のことを※※さんと呼んでいましたが、記事としてまとめる時には※※監督にしてよいですか」と確認することもあります。

最近の取材のひとつで、ある方が仕事仲間を姓ではなく、名前で呼び捨てにしていて、取材終了時に「記事中で呼び捨てでいいか」と確認して、さらに表記を確認したところ、「名前をカタカナで」と指示をいただいて、ちょっと面白かったです。
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そして、敬称の話から一人称の話に。
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インタビュー原稿で気にすることに「一人称をどうするか」というのもあります。1人の人物の喋りで「私」と「僕」が混在していたとして、原稿ではどちらかで統一することが多いです。そうではなく、たとえば、わざと「8割は私、2割が俺」でまとめることもあります。

「俺はどうしてもそうやりたかったんですよ!」のような熱い発言だけ、「俺」のままにして、他は「僕」で統一するといった感じですね。一人称が統一されていなくても、読んで不自然でなければOKという考え方です。

3000文字くらいの原稿で統一されていないと違和感があるけど、1万文字以上の原稿なら揺らぎがあっても気にならないというのもあります。

出崎統さんの取材は「俺」と「僕」が混在することが多かったです。原稿では「俺」で統一することが多かったのですが、原稿チェックでご本人に「俺が多い。これは偉そうだよ」と言われて修正したことが数回あります。その時は「俺」を「僕」にするのではなく、主語を端折っていました。

僕の場合、出崎さんの取材で修正が入ることはほとんどなかったのですが、「俺が多い」と言われたことは二度か三度ありました。
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2021年11月22日(月)
例によって暗いうちに出社。のつもりが、ビルに入ろうとしたけれど、どういうわけかドアの鍵が開かない。何度か試したけれど、無理だった。雨も降っていたし、諦めて帰って二度寝する。午前8時くらいに改めて出社。今度はビルのドアが開いていた。午後は映画に行くつもりだったけれど、朝の一件でズレこんで時間がとれず。年末刊行書籍の進行でやることが山盛り。
10月に始めた『僕のヒーローアカデミア』の再視聴は、最新の第5期の最終回に到達。キャラクターの変化が面白い。今回の視聴で耳郎響香のよさが分かった。それから、やっぱりスーパー作画はその部分だけを切り出した映像を観るのではなく、話の流れの中で観たほうがいい。
Netflixの実写版「カウボーイビバップ」を2話まで観た。

2021年11月23日(火)
早朝散歩は続いてる。この日は遠出をした。ワイフと千駄ヶ谷から、明治神宮外苑のいちょう並木、明治神宮の参道を歩く。いちょう並木まできたところでラジオ体操をやっていたので、それに参加。前に参加した新宿中央公園もそうだったけど、ここも通常のラジオ体操が終わった後に、オリジナルの体操が続く。
Netflixの実写版「カウボーイビバップ」を最終回まで視聴。根本的なところでオリジナルと別物になっていると感じたけれど、僕にとってそれはあまり問題ではなかった。基本的にはOK。キャラクターの違いについても「この作品のジェットはこういう人なのね」という感じ。『SPACE BATTLESHIP ヤマト』がOKだったのに近い感覚だ。
就寝前に「留年! とどめ先輩」4巻を読む。先日、SNSで「自分のことをオタクだと思ったことはあまりない」と書いた気がするけれど、このマンガを読んで喜んでいる成人男性がオタクでないわけがない。「とどめ先輩」をアニメで観たいぞ。ユルい感じでアニメ化してほしい。絵柄とノリを考えたら、今石さんにピッタリの作品だけど、実際に彼がアニメ化したら、やり過ぎて違うものになってしまうのだろうなあ、と妄想した。

2021年11月24日(水)
アニメスタイル編集部にタップがないことが分かる。数年前にはあったし、捨てた記憶はないので、どこかにあるのかもしれないけれど、とにかく目につくところにはない。「22/7 あの日の彼女たち Animation note」の複製原画を作る過程で必要になるはずなので、Amazonで購入することにした。
グランドシネマサンシャインで『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』を観る。総集編だとは知っていたけれど、音響や映像に発見があるかと思って行ってみた。結論としてはNetflixでシリーズを観ているファンはあまり観る必要はないはず。それから、自分はシリーズを観ているのに「ええっ、ここで終わるの」と思った。
散歩時にSpotifyで『カウボーイビバップ』の公式プレイリストを聴く。実写版のサントラも配信されているのね。

2021年11月25日(木)
編集部では「中村豊 アニメーション原画集 vol.2」と「22/7 あの日の彼女たち Animation note」が進行中。自分の作業はそんなにはないはずなんだけど、やっぱり慌ただしい。
この数日、「銀河鉄道999 THE MOVIE 4KリマスターBOX」の話題で盛り上がる。非常に豪華な仕様で、特に16:9ビスタサイズと4:3スタンダードサイズの両方が収録されるのが嬉しい。

2021年11月26日(金)
散歩とデスクワーク。「ルパン三世 放送50周年記念上映イベント」1日目に行くつもりでチケットをとっていたのだけど、やることが多くて無理だった。残念。

2021年11月27日(土)
『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』は月曜に行くつもりだったのだけど、公開記念舞台挨拶の生中継をやっていることを知り、京田監督の晴れ舞台を見るためにグランドシネマサンシャインに。「設定資料FILE」の作業のために資料に目を通していたので、映画の内容は把握していた。映画館で観て、ある意味において非常に『エウレカセブン』らしい作品だと思った。いつかTVシリーズから『EUREKA』までを通して観直してみたい。公開記念舞台挨拶は女優陣のトークが楽しかった。
その後、新文芸坐で「男嫌い」(1964/83分/35mm)を観る。プログラム「シック・モダン・エレガンス 昭和モード女優祭」の1本。四姉妹と末っ子の弟の物語で、四姉妹が越路吹雪、淡路恵子、岸田今日子、横山道代で、弟が坂本九。先に同題・同出演者のTVドラマが放映されており、この映画はTVドラマの放映中に公開されたものであるらしい。なお、同ドラマは1994年にリメイクされている。Wikipediaには「劇中で登場人物が喋る「カモね」「そのようョ」「まあね」「ムシる」「カワイ子ちゃん」などの台詞が流行語となった」とある。
四姉妹は学生の四女を除けば、それぞれが働いており、しかも、TVドラマのシナリオライターとかファッションデザイナーといった華やかな職業に就いている。亡くなった父親の財産もあり、お金には困っていない。4人とも恋人はなく、親戚のおばさんは彼女達を結婚させようとしている。というのが概略。4人の男性が登場し、それぞれが彼女達に絡む。タイトルは「男嫌い」だけど、望む男性のレベルが高めなだけで、少なくとも今の目線では男嫌いではない。演出はスタイリッシュな方向を狙っていて、画作りはデザイン的な方向に振っている。特に序盤の映像が面白い。名作とか傑作ではないけれど、楽しい映画だった。