COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
324 アニメ様日記 2021年8月8日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年8月8日(日)
「機動戦艦ナデシコ画集」の羽原信義さんのインタビュー記事まとめのために、『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』での宇門大介の目が、TVシリーズ『UFOロボ グレンダイザー』の小松原一男作監回の宇門大介よりも小さいのかを、それぞれの映像を観て確認する。
昼から吉松さんとSkype呑み。缶ハイボールを3本買ったのだが、久しぶりの飲酒だったためか、1本で充分だった。少し休んでから、事務所でデスクワーク。

2021年8月9日(月)
ちょっと事情があって『きまぐれオレンジ☆ロード』TVシリーズを2話分、『きまぐれオレンジ☆ロード あの日にかえりたい』を視聴する。視聴にはアメリカ版のBlu-ray BOXを使った。『あの日にかえりたい』はVHSやLDではスタンダードサイズで収録されており、このBlu-ray BOXではビスタサイズで収録されている。劇場公開時もビスタサイズだったはずだが、自分はスタンダードサイズでの視聴に慣れているので、少し違和感があった。三角関係の決着の付け方については、色々と思うところもあるけれど、やはり力作。まどかの描写が面白い。この年になって初めて分かったこともあった。

2021年8月10日(火)
「週刊少年ジャンプ」に掲載された「BLEACH」の新作読み切りを読む。いやあ、よかった。連載の終盤よりもずっとよかった。内容は最終回のその後の物語だ。このまま続きを描いてほしいけれど、難しいのだろうなあ。

2021年8月11日(水)
午前中の散歩で『めぞん一刻』のサントラを聴く。『めぞん一刻』は何度も観ているのだけれど、サントラを聴いたのは多分、初めて。「ああ、こんな曲あったなあ」などと思いながら歩いた。
『ゲッターロボ アーク』を1話から最新話まで観る。『天元突破グレンラガン』のヴィラルって、『ゲッターロボ アーク』のカムイ・ショウの立ち位置なのね。どちらも人間ではなく、主役合体ロボの乗組員。性格はクールで、プライドが高い。身体能力が優れている。偶然なのか、ヴィラルがカムイ・ショウを意識したキャラクターなのか(既にどこかで言及されていたらごめんなさい)。
続けて『小林さんちのメイドラゴン』の最初のシリーズを観始める。

2021年8月12日(木)
早朝散歩は続けている。この日は池袋から代々木公園まで歩いた。『小林さんちのメイドラゴン』1期が終わり、『小林さんちのメイドラゴンS』配信最新話の5話まで観る。最初のシリーズと『S』との違いは、この段階ではまだ言語化できない。

2021年8月13日(金)
グランドシネマサンシャインで『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ【Dolby Atmos版】』を鑑賞。今回はワイフと一緒だ。僕は劇場でこの映画を観るのが三度目であり、三度目ともなるとさすがに驚きは薄れて、技術的なところを確認しつつ観る。この日から配布の入場者プレゼントの絵コンテ集は、自分とワイフでタイプA<cut0174~0233収録>、タイプB<cut0950~1011収録>の両方をゲット。入手できたのが片方だけだったら、コンテを入手するために、また劇場に行くつもりだった。コンテの内容もよかった。「ああ、そうだったのか」と思うようなことがト書きに書かれていた。全カットを収録した絵コンテ本が欲しい。

以下はSNSに書き込んだ冗談だ。あくまで冗談として読んでもらいたい。

僕がアニメージュの編集長で、今のアニメージュのストライクゾーンが広かったら、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』特集をやるな。特集のタイトルは「サンライズの逆襲2021」か「逆襲のサンライズ2021」だ。

一応、説明しておくと、アニメージュの1983年10月号が「日本サンライズの逆襲」、1988年4月号が「逆襲のサンライズ’88」、1997年4月号が「サンライズの逆襲’97」だった。今のアニメ雑誌の感覚だと、このタイトルは使えないと思うので、やっぱり冗談でしかない。

2021年8月14日(土)
朝から昼までは散歩とデスクワーク。昼は近くのコーヒーショップで打ち合わせ。14時から吉松さんとSkype呑み。今回は缶ビール2本。少し休んでから事務所に。
10数年ぶりに、CD「ゲキ・ガンガー3 うたとおはなし大決戦!!」を聴いた。構成・台本は僕がやっていて、自分の仕事に関してはちょっと反省もあるけれど、キングの担当だった吉岡隆志さんの仕事がとてもよい。中盤で、ささきいさおさんの歌が2曲続くんだけど、そこで本物度数がぐっと上がる。ささきさん自身は本物であるのだれけど、オマージュ作品が本物に限りなく近づいていく感じが面白い。
ささきいさおさんのパート以外だと、アクアマリンのパートがとてもいい。水谷優子さんの持ち味が発揮されており、素晴らしい。芹川有吾演出回(と勝間田具治演出回)のリスペクトとして、よく出来てる(ここは自画自賛)。