COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
315 アニメ様日記 2021年6月6日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年6月6日(日)
午後は事務所でデスクワーク。必要なデータが半分しかなかったことが分かって、予定していた作業は断念。それは月曜以降にやることにして、スケジュールの調整をしたり、事務所を片づけたり。いつも「1日が短い」と思っているけど、急ぎの作業がないと結構長い。
「新美の巨人たち」の「和田誠×清水ミチコ 一枚の絵」を録画で観る。「週刊文春」の仕事についての部分もよかったけれど、学生時代に描かれたものがあまりにも巧いので驚く。
「キネマ旬報」2021年6月上旬号の「追悼 大塚康生」に目を通す。映画雑誌としては充分以上の内容であるけれど、取材で参加している叶精二さんによる総論的な文章があれば、更によかったと思う。
「お近づきになりたい宮膳さん」3巻を読む。松林と宮膳さんの恋愛前のドキドキを延々と描くマンガかと思ったら、そうではなかったようだ。これからはお付き合い初期のドキドキを描くのだろう。まあ、それはそれで楽しみ。

2021年6月7日(月)
外部の方達とのZoom打ち合わせで、何故かやたらと持ち上げていただいた。お世辞なんだろうけど、ちょっと嬉しい。散歩時に「宝島 完全版音楽集」を聴く。TSUTAYAのレンタルで済ましてしまったけれど、これは購入しないといけないCDだった。反省。

2021年6月8日(火)
仕事の合間にワイフと、新文芸坐で「燃ゆる女の肖像」(2019・仏/122分/DCP/PG12)を観る。プログラム「私は今、本当の私を生きているだろうか 燃ゆる女の肖像 | 聖なる犯罪者」の1本。演出が素晴らしく、特に映画前半の映像とテンポがよかった。ラストカットもいい。ただ、先に「ラストカットが凄い」と言われてから観たら、印象が違ったかもしれない。スカートに火がついた後のシーンの切り替わりと、そこでのドラマも飛躍も面白かった。
以下は、最近買ったあるアニメ映画のパンフレットに目を通して感じたこと。パンフレットでスタッフインタビューが異様に充実していると「この作品はムックが出る予定がないのね」と思ってしまう。パンフレットの作りとしては間違ってないけど、ちょっと寂しい。

2021年6月9日(水)
グランドシネマサンシャインで『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』を観る 。BESTIA enhancedでの上映だった。これはアバンギャルドアニメの最先端だ。華恋とひかりが、カメラ目線で「観客」について言及したところで「やるなあ、すげえ」と思った。

2021年6月10日(木)
グランドシネマサンシャインで『シドニアの騎士 あいつむぐほし』を観る。こちらはDolby Atmosでの上映だった。音響が凄い。しっかりと楽しませる娯楽作であり、満足度は高い。ただし、自分の感覚ではあそこまでハッピーエンドにならなくてもよかった。
進行中の書籍の作業が終盤で、同じメンバーによる社内打ち合わせを13時と17時で2回やる。

2021年6月11日(金)
仕事の合間に、グランドシネマサンシャインで『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を観る。これは素晴らしい。20年ぶりくらいに「アニメのリアル」が更新されたのではないか。演出や作画もかなりのもの。「あっ」と驚く箇所がいくつもあり、キャラクターの人格描写も凄みがあった。

2021年6月12日(土)
散歩以外はデスクワーク。『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の劇場限定版Blu-ray、パンフレットに目を通す。