COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
304 アニメ様日記 2021年3月21日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年3月21日(日)
グランドシネマサンシャインで「トムとジェリー【吹替版】」を鑑賞。「アニメのキャラクターが現実にやってきた」という話ではなくて「人間は我々と同じ存在(実写)で、動物はアニメキャラとして存在する世界」の話なのね。ただし、人間は実写だけど、人格の描写はマンガに寄せている。映像的に面白いところはあった。午後は『ナースエンジェルりりかSOS』のサントラを聴きながら、事務所の片づけ。書籍の校正紙や束見本をまとめて、雑誌をラックに収めて、開けてなかった段ボール箱を開ける。営業を再開したやきとんひなたで、ワイフと軽く呑む。
SNSで若いアニメーターさんと『新世紀エヴァンゲリオン』や『宇宙戦士バルディオス』の話をする。『伝説巨神イデオン』の最終回について、当時のファンの反応はどうだったんですか、と訊かれたり。あまり話したことのない話題なので楽しかった。

2021年3月22日(月)
ワイフと千駄木の「中村和子展」に。展示されていた作品も、会場も、展示の仕方も素敵だった。会場でデータ原口夫妻、菊川幸夫さんに会う。iPhoneの機種変をすることになり、事務所に戻ってからの数時間、iPhoneが手元にない状態となる。その状態で出かけたのだけど、スマホを持たずに外出するなんて、5年ぶりくらい? もっと? スマホがないと写真も撮れないし、メールも受けられない。歩数計に歩数もカウントされない。ではあるけれど、精神的に身軽になった。新鮮だなあ。

2021年3月23日(火)
ワイフと代々木公園で花見散歩。フェンスが設置されて、桜の下で花見ができないようになっていたので、桜を見つつ歩く。事務所に戻ってZoom打ち合わせと電話打ち合わせ。電話打ち合わせで、ある作品の作画について訊かれた。得意分野だったので延々と話して、長電話となった。
スマホはiPhone 8 PlusからPhone 12 Proになった。カメラの性能はかなりのものだ。撮影時に「広角」「超広角」「望遠」を選んで撮るのだけれど「超広角」が面白い。本体のサイズに関してはPhone 12 Pro Maxでもよかったかも。

2021年3月24日(水)
SNSで、テレビ『新世紀エヴァンゲリオン』の企画書が話題になっていた。あの企画書は1990年代前半のものなのにDTPで作られている。まだDTPが珍しかった時代のものだ。当時の企画書としては画期的に見栄えがよかった。『エヴァ』の制作に参加していた友人は「『エヴァ』の企画書はロマンアルバムのようだ」と言っていた。その後で、自分達が『少女革命ウテナ』の企画書を作ることになるのだけれど、先に『エヴァ』があるので、あれに負けないものを作らなくては、と知恵を絞ったのを覚えている。

2021年3月25日(木)
グランドシネマサンシャインで『名探偵コナン 緋色の不在証明』を鑑賞。総集編ということであまり期待していなかったけど、かなり楽しめた。とにかく構成が上手い。緋色シリーズのカーチェイスの部分は劇場の音響の力もあり、見応えが増していた。
WOWOWの『あしたのジョー』13話から16話を観る。段平が青山にべったりで、ジョーがそれに苛つく展開は若い頃にはなんとも思わなかったけど、今は段平に感情移入しているので、観ていてニヤニヤしてしまう。

2021年3月26日(金)
午前中の散歩はワイフと飛鳥山公園に。途中のコンビニで缶ハイボール等を買って、公園の奥の、人が少ないあたりでちょっとしたお花見。キッチンカーで「しぶさわ君 おむすび弁当」を購入して、さらに「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」も見る。Zoom打ち合わせやデスクワークを挟んで、17時から吉松さんとSkype飲み。昼に呑んだばかりなので、お酒は軽めで。イベントの打ち合わせもする。
KADOKAWAのリリースで、井上伸一郎さんが同社の顧問になることを知り、驚く(リリースが出たのは3月25日)。

2021年3月27日(土)
午前中にグランドシネマサンシャインで『ガールズ&パンツァー 最終章 第3話 BESTIA enhanced【キャノンボールズ・フォール センシャラウンド】』を鑑賞。『最終章』の作りは『劇場版』までと違うのだな、というのが分かってきた。散歩を挟んで新文芸坐で「満員電車」(1957/99分/35mm)を観る。プログラム「市川崑 初期ライト・コメディの誘惑」の1本だ。多分、これが二度目の鑑賞。スタイリッシュな作りと軽さがいい。
これから原稿をまとめる音声おこしを確認したら、トータルで約20万文字。これが4万文字になれば大成功だ。