COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
303 アニメ様日記 2021年3月14日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年3月14日(日)
温かくなってきたので、久しぶりにワイフと早朝散歩に。去年歩いたコースを歩いて、馴染みの猫達に挨拶をする。新文芸坐で「TAAF2021 短編コンペティション スロット3」を観る。映像的に面白い作品が多く、楽しめた。13時からZoom打ち合わせ。その後は、配信でTAAF2021の「『SHIROBAKO』 から見るP.A.WORKS の想い」を流しつつ、原稿作業。

2021年3月15日(月)
打ち合わせで『22/7』(ななぶんのにじゅうに)と『ななか6/17』(ななかじゅうななぶんのろく)がゴッチャになって「ななかななぶんのにじゅうに」と言ってしまって、しかも、話題になっているのは『22/7』でも『ななか6/17』でもなかった。アニメのタイトルは難しい。

2021年3月16日(火)
日曜と同じく、ワイフと早朝散歩。これからはなるべく、早朝にワイフと歩くつもりだ。午前中は自分の原稿を進められたが、午後は他の作業が入って、原稿は後まわしに。ハードディスクに残っていた録画で、WOWOWプラスの『THE IDEON A CONTACT 接触 篇』と『THE IDEON BE INVOKED 発動 篇』を流し観。やはり湖川さんにとって、一世一代の仕事だなあ。最後に富野監督のインタビューが付いていた。

大塚康生さんが亡くなられたことを知る(亡くなられたのは15日)。言うまでもなく、日本を代表する偉大なアニメーターだ。多くのクリエイターと作品を大きな影響を与えている。心よりご冥福をお祈り致します。

2021年3月17日(水)
主に「この人に話を聞きたい」の原稿作業。確認することがあって『映画ドラえもん のび太の新恐竜』、『ハチクロ』7話を繰り返し再生。『新世界より』19話も改めてチェックする。
Web展開を始めた「Febri」に武井克弘プロデューサーのインタビューがあり、その中で『機動戦艦ナデシコ』が話題になり、「今考えると、プロスペクターみたいな大人に憧れて、プロデューサーになった気もします」という発言があって驚く。『機動戦艦ナデシコ』はファンが大勢いる作品だから、影響を受けた人がいてもおかしくないけれど、新鮮な驚きだった。武井さんは大学の卒論で『少女革命ウテナ』について書いているそうで、確かその話は前にご本人からもうかがっている。

2021年3月18日(木)
「この人に話を聞きたい」の本文を正午までに仕上げて社内チェックに。Zoom打ち合わせを挟んで「この人に話を聞きたい」本文以外の原稿を進める。夕方は赤羽で吉松さんと呑む。事務所に戻って20時までデスクワーク。
「川元利浩アニメーション画集」の見本が事務所に届く。自分で言うのもおかしいけれど、画集(イラスト集)は豪華な仕上がり。原画集は作っている過程では「ちょっと小さな本」という印象だったのだけど、できあがると決して小さくはない。A4判だから当然なんだけど。デザイン画集はB4判。『血界戦線』『ノラガミ』『ゴールデンボーイ』は元のデザイン画を原寸サイズで収録した。まるで目の前に生の鉛筆画があるようで非常に満足。

2021年3月19日(金)
東急ハンズの池袋店が9月下旬に閉店することを知る。これは寂しいなあ。自分の中では「困った時にはこの店」だった。

2021年3月20日(土)
午前中はワイフと公園をめぐる花見散歩。最初が上池袋さくら公園で、次が上池袋公園。池袋駅前公園で缶のハイボールを呑んで、昼飯を買ってから東池袋公園に。12時過ぎに事務所に戻って、原稿とZoom打ち合わせ。
アニメスタイルにいた岡本敦史君が「映画秘宝」の編集長になったことを知って驚く。これからはちゃんと「映画秘宝」を買うことにしよう。