COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
285 アニメ様日記 2020年11月8日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年11月8日(日)
新文芸坐のモーニングショーで「ようこそ映画音響の世界へ」を鑑賞。これは劇場で観てよかった。作品の中で紹介されている映画の音響を、ちゃんと映画館の音響設備で楽しむことができた。
引き続き、配信で『新ゲッターロボ』を視聴。『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』も『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』も『新ゲッターロボ』もヒネり技の作品であり、これはこれでいいんだけど、ヒネっていない新作『ゲッターロボ』も観たい。だけど、もしも自分が新作『ゲッターロボ』の企画書を書いたり、シリーズ構成をやる機会があったとしたら、やっぱり何かヒネってしまうのかもしれない。

2020年11月9日(月)
ワイフと西武池袋本店で開催されていた「魔夜峰央原画展」に行く。豪華な展示でありましたよ。

2020年11月10日(火)
この日から生活パターンが冬型に切りかわった。早朝散歩をやめて、深夜から朝までデスクワーク。午前中か午後に散歩をするのだ。朝までで、その日の一番重たい作業を終わらせるのが理想だ。
15時から新文芸坐で「ブエノスアイレス」(1997・香港/96分/BD)を観る。プログラム「ウォン・カーウァイ 色香とリリシズム」の1本。なんとなく観たつもりになっていたのだが、この映画は未見だった。冒頭に濃厚な男性同士のラブシーンがあり、こんなセンセーショナルな始まり方をする映画なら、観て忘れているわけがない。
オンエア中の深夜アニメを配信ではなく、録画で観る。深夜アニメに関しては配信で観る機会が増えたけど、録画で観るのも楽しい。特にアニメ関連のCMが多い番組が楽しい。『おそ松さん』の最新話の、結婚式に出席した六つ子が深夜の街を歩くだけの話は好みのコンセプトなんだけど、贅沢を言うともうひと味ほしい。いや、それを望むのは本当に贅沢だけど。
Zoomによる社内打ち合わせで「その作品のサブキャラで人気があるのはどれか」というアニメ雑誌の編集部らしい話題が展開。「このキャラはOADで出番があるらしいですよ」「え、OADが出ているの? 俺、チェックしてないよ」「Amazonにはまだ新品がありますよ」とかそんな感じ。
「なつぞらのアニメーション資料集[劇中アニメ・小道具編]」 の見本が印刷会社から届く。分厚い。束見本を作っていたので、分厚いのは分かっていたけど、やっぱり分厚い。それだけ資料を詰め込んだのだ。それから、アニメスタイルの書籍の中でもマニアックな1冊だ。

2020年11月11日(水)
午前4時に事務所へ入って、12時までデスクワーク。新文芸坐で12時35分から「恋する惑星」(1994・香港/103分/BD)を鑑賞。これも「ウォン・カーウァイ 色香とリリシズム」の1本。こちらは前に観ていた。このところ自分の中に「映画を観た実感がほしい」という欲求があったが「ブエノスアイレス」と「恋する惑星」でかなり満たされた。この監督の別の映画も観たい。
就寝前に「かわいい後輩に言わされたい」2巻をKindleで読む。前にも書いたけど、自分の年齢でこれを楽しんでいていいのかという気がする。前に話題にした時は「この作品を映像化するなら実写でもいい」と書いたけど、やっぱりアニメがいいな。OVAとかで、濃厚な演出と作画で観たい。

2020年11月12日(木)
デスクワークの合間に「アニメスタイル20周年記念展 特別編 ササユリの仕事」初日のササユリカフェに顔を出す。これまでの「アニメスタイル20周年記念展」はアニメスタイル側で展示物を用意していたのだけど、「ササユリの仕事」はササユリの方達にお任せした。「なつぞらのアニメーション資料集[劇中アニメ・小道具編]」 に載っていない資料が幾つもあってびっくり。
『体操ザムライ』を配信している5話まで視聴。気持ちよく観ることができた。キャラクターが地に足をつけているところがよいのかもしれない。夕方はApple Musicで「聖戦士ダンバイン オリジナル・サウンドトラック 総音楽集」を聴きながらキーボードを叩く。無料でこんなにいいものを聴かせてもらって申し訳ないくらいだ。いや、本当は無料ではないのだけど。

2020年11月13日(金)
録画で「浦沢直樹の漫勉neo」の諸星大二郎さんの回を観ながらキーボードを叩く。他の回もいいんだけど、この回はとてもよかった。動いている諸星さんを観るのも、声を聞いたのも初めてかもしれない。子どものようなことを書くけれど、今まで諸星さんのことを人間離れした存在のように感じていた。勿論、そんなわけはないのである。続けて観ていなかった星野之宣さんの回も再生する。
事務所から歩いて新宿のバルト9に。公開日朝イチの回で『魔女見習いをさがして』を鑑賞。予想していたよりも、ずっと『おジャ魔女どれみ』だった。最初に「『おジャ魔女どれみ』のファンを主人公にした映画だ」と聞いた時には、どうなってしまうんだろうと思ったけれど、綺麗に着地していた。そして、同じスタッフで『おジャ魔女どれみ』テイストの、『おジャ魔女どれみ』でない作品も観たいと思った。鑑賞後、新宿御苑内をひとまわり歩いてから、徒歩で池袋に戻る。
来年出す予定の書籍の編集スケジュールと発売日を調整する。やっぱりプロジェクトのスピードが落ちているなあ。
12日(木)に続いて、Apple Musicの「聖戦士ダンバイン オリジナル・サウンドトラック 総音楽集」を聴く。続けてApple Musicで『超時空要塞マクロス』関係のアルバムを聴く。久しぶりに聴いているけど、TVのミンメイの歌は当時よりも好きだな。長生きしたら、今よりも好きになっている気がする。『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の挿入歌もおそらく同様。

2020年11月14日(土)
早朝からデスクワーク。午前中にワイフと散歩。早朝散歩で歩いたコースを昼間に歩く。13時半から事務所で打ち合わせ。16時から吉松さん、ワイフとイベントの打ち合わせをしつつ食事。