COLUMN

第674回 躍動するコンテ

 最近、コンテでいよいよ忙しくなりました(2クール目突入)。毎日毎日コンテコンテ。普通に言って遊ぶ暇がありません。端から見ると苦しそうに見えるかもですが、作品づくりが何より好きなので全然苦にはなりません。自分でも驚くくらい、46歳にもなって何か(主にコンテや原画)を描いてるだけで幸せなんです、板垣という男は。世に言う晩酌的なものも30代後半あたりで週1〜2回ほどになり、40越えてからは、打ち上げやたまに会う友人との会合以外はまったく呑まなくなりました。呑んでもノンアルです。「普段何が楽しみなの?」と問われるとやっぱり仕事!
 中学の頃、出崎統監督のアニメを観て興奮し、

俺もこんな躍動感のあるモノが作りたい!

と思ったんです。「モノ」とはその当時その正体が「アニメ」だと分からなかったから、そう表現するしかなかったわけで、今ならはっきり「躍動感のあるアニメを作りたい!」と言います。

 自分が出崎監督のフィルムで好きなのはその躍動感なんです。それはアニメートのみではなくカメラワークやアングルも含む、フィルム全体の。もちろん画面には直接映らない、キャラクターの感情も激しく、時に優しく、もう本当にすべてのことが動いています。それは画が止まっても!

「アレやっちゃいけない」「コレをやっちゃ映画じゃない」と絶対に否定しない、無制限に自由な表現で緩急自在にドラマを操る出崎コンテの技は、俺にとって永遠の憧れです!

 で、その出崎監督の「ぴあCOMPLETE DVD BOOKシリーズ」でいよいよ名作『家なき子』が10月29日より5ヶ月連続(全5巻)でリリースされるそうで、仕事以外の楽しみがまたできました! まだ観たことがない方は、この機会に是非買って観てください。俺の言ってる意味が分かりますから!

 さて、コンテコンテ……。