COLUMN

第651回 幸せ感じるコツ

朝、誰よりも早く会社に入る俺。窓から入り込む朝陽でモニターが見づらいのがずぅ〜っと気になっており、ようやくこないだの日曜日、無事クリア!


 元来、板垣はいわゆる「幸せのハードル」ってやつが結構低いので、即幸せを感じます。物心ついた頃より、朝起きた瞬間からマンガを描いたり、ゲームを作ったり(プログラミング)、ゴルフクラブや竹とんぼを作ったり(木工細工)してるだけで幸せでした。こう言うとまた「そんなやついるわけねぇ、嘘つくな!」と信じない方がいらっしゃるのでしょうが、事実、存在するんですよ。なぜなら自分がそうだから! てのは以前お話したと思います(第何回かは忘れた)。
 若手(新人)にも言うんです。「誰でもたいがいひとつは夢を叶えられるはず」と。例えば「アニメーターになりたい」なら少々の絵心でなれるでしょう。でも「なれた」だけでなく「自分の好きな画を描きたい」とふたつめの夢を重ねるなら、それなりの努力が必要になります。さらに「大金持ちになりたい」や「名声も欲しい」と3つめ・4つめを重ねるなら、才能や運までも必須でしょう。
 おそらく俺が両親に「もっと金が欲しい」とか言おうものなら「お前、自分の好きな仕事やってて贅沢言うな!」と一蹴されるでしょう。親からすれば「子どもの頃から画を描くのが好きで、それで今食えてるのに何が不満なの?」なわけ。ウチの両親は好きなことを仕事にできる云々どころか、中学にも碌に行かせてもらえなかった(本人ら談)人たちですから。よって息子の自分も幼少の頃から、分不相応な贅沢はさせてもらえず、幸せハードルが低いというのも当然の話なのです。
 だから、本当に大変だと思います。「監督をやらせてもらえる」ことなどあたり前の最低条件で、あとは「富と名声を手にするだけ!」と幸せの条件ハードルを身の丈に合わせない高さに上げまくってる方々を目にすると、気の毒でなりません。前回話題にしたSNSなどでそういった人が暴言・暴論を繰り広げてると聞くと、腹が立つというより「助けてくれ!」と悲鳴を上げているとしか受け取れませんから、自分。
 少なくとも板垣は(信じてもらえるかどうかは分かりませんが)

監督をやらせてもらえて、いっぱいコンテが描けて、新人の育成までさせてもらえてるだけで、今、幸せ過ぎて怖いくらいです!

 皆さんも身の丈にあった「ほどほど」の幸せハードルを見つけてください。