COLUMN

第649回 『マギレコ』間接的お手伝い

先日、ミルパンセが作画に参加した『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』第9話が放映されたようです!

 作画監督の吉田智裕くんを中心に『コップクラフト』でキャラクターデザインを担当した木村博美さんほか、ウチの若手総出で150カットほど。シャフトの久保田光俊社長には自分が若い頃、『まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜』(2002年/共同制作・GAINAX)や『この醜くも美しい世界』(2004年/共同制作・GAINAX)、そして『化物語』(2009年)オープニングなどで大変お世話になりました。『まほろ』は演出、『この醜』では脚本・コンテ・演出・作監をやらせていただき、久保田さんは制作プロデューサー。俺を車に乗せてV編会場とスタジオ間を何度も往復してくださいました。『化物語』のオープニングディレクターは、その当時やってたシリーズの監督を降板した直後で、有り難い仕事を振っていただきました。「板垣くんならこの曲が向いてるんじゃない?」と渡されたのが「まよいマイマイ」のテーマ、「帰り道」。で、完成して放映後、久保田さんから

(君が降板したシリーズが)放映中に名前を出してやれてよかったよ!

と言われました。その時、「そうだよな、いくら不本意な降板とはいえ、ネットに恨みつらみを書き連ねるより、次々と作品をみんなに見せ続けることこそが大人のやり返しだ!」と確信したんです。現に「まよいOP」を見たプロデューサーさんらは降板に至った経緯を聞いてくださった上で、仕事も振ってくださいました(OVA『戦国BASARA』や『迷い猫オーバーラン!』の監督がそれです)。人間なので周りの人間に愚痴るのは仕方ないまでも、世界に「自分は悪くない!」と発信し続けると本来の目的(作品を創ること)を見失いますから。
 ま、話は逸れましたが、そんな訳で今回の『マギレコ』、間接的に自分もお手伝い。新人の作打ちに立ち会い、社内分のレイアウト(ラフ原)・原画のチェックを全部、連載第646回同様に

 もうすでに朝・夜のルーチン(日課)のチェックスタイル。板垣のチェックが通っていない原画はシャフトに送っておりません。その甲斐あってか、久保田社長も喜んでくださったそうです(白石談)。
 で、来月には新人が入ってきて、監督・コンテやりつつ育成です!