COLUMN

第619回 宝物と納品

 前々回(第617回)からの宝物の続きの話。

・『家なき子』の杉野昭夫作監修正 数カット分(直筆)
・『赤同鈴之助』の荒木伸吾原画(直筆)
・出崎統監督サイン色紙(直筆)
・椛島義夫さんサイン色紙(直筆)
・大塚康生さまサイン色紙(もちろん直筆)
・高畑勳監督と一緒に撮っていただいた写真
(『もののけ姫』の打ち上げパーティーにて)
・小田部羊一先生サイン入り画集(もちろん直筆)
・奥山玲子先生からの手紙(ハガキ)

 大塚康生様のサイン色紙は、忘年会の景品です。自分が在籍した当時のテレコムで、忘年会のくじ引きでいくつかあった景品の中に大塚さんのサイン色紙が3種類ほどあって、俺にそのうちのひとつが当たったわけ。『パンダコパンダ』が描いてあり、「あとで名前(宛名)書いてあげるから」と大塚さん。後日名前をかいてもらう際、話のネタに、と前々回話題にした椛島義夫さんのサインも持ってって見せたところ、大塚さんが「ああ、椛さんね〜」と”板垣伸君へ 椛島義夫”とあるサイン色紙に描き込まれた『ガンバの冒険』のイラストを見ながら懐かしそうでした。で、椛島さんの描かれた色付き(!)ガンバを見て感化されたのか、大塚さん「僕も色を付けてやるよ」と仰って美術部へ行き「ちょっと絵の具貸して」と”板垣伸君へ”と書かれたあとパンダに色を付けてくださいました。と言っても、何せパンダなので黒い部分と地面にうっすら茶色だけ。テレコム在籍中はとにかくの類いの楽しい思い出ばかりです。
 高畑勳監督と一緒の写真は、何年か前にもここで自慢したと思いますが、『もののけ姫』の打ち上げパーティーの時にこやかに笑っていただけて、嬉しくて周りの友人に見せまくりました。小田部羊一先生のは『アルプスの少女ハイジ』展にて、画集を購入した際「じゃ、サインしてあげるよ」と。
 奥山玲子先生からの手紙の話は次回。

とにかくしばらくは『コップクラフト』の納品でおおわらわっ!