COLUMN

第586回 作画監督は大変

今日日、どこの会社(スタジオ)も
作画監督が不足しているようです(汗)!

 作画監督とは早い話「原画を直す」役職。つまり大塚康生さんです。『未来少年コナン』における大塚さんの作監修正は、今のように神経質な修正でなく、凄く達筆な一筆書きのようなおおらかさで、どちらかというといわゆる「キャラ修正」というより芝居全般を見直した「原画の描き直し」に近いのです。そりゃあ今のアニメよりも線が少ないとはいえ、この修正で全話作監とはとてつもない速さと巧さだ! と衝撃を受けたものです。あ、前に話題にしたとおりテレコムの新人研修課題が『未来少年コナン』の生原画を動画にするものだったわけで、当然本放送時にスタッフとして参加してる年代ではありませんよ、俺は。一応念のため。
 で、とりあえず現在では作品数がめちゃめちゃ増えたぶん、

本来なら、まだ動画がやっとなくらいのアニメーターを続々原画マンに昇格させているため、そのまだ稚拙な原画を作監が血まなこになって修正、いや描き直して無理矢理アニメを作ってる!

と。我々の現場も例外ではないのですが、つらい時だからこそ「新しい作り方が模索できる」のも確かなこと。デジタルコンテで俺がラフ原から背景原図まで一気に描いちゃったり、デジタル作画、自動中割りを導入するのもその一環。あと最後の追い込みの時は自分も手伝う! と。多分これからのアニメ制作は単にお金とスケジュールを解決するだけでは保たないでしょう。で、また時間切れです(汗)! 作監の話は、