COLUMN

第575回 コンテとお食事会

8月某日、『ユリシーズ〜ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』最終話アフレコ終了記念(?)お食事会が催されました! モンモランシ役・逢坂良太さん、ジャンヌ・ダルク役・大野柚布子さん他、キャストの皆様と!!

 第1話のアフレコ後、大野さんが「(皆で)お肉(食べよ)ぅ〜お肉、お肉ぅ〜!」と皆さんを誘っていた際、自分とも目が合ったのですが、その時は

とお断り。その後も何回か「まだお忙しいですか?」と尋ねられたのですが、ようやく最終回に音響制作さんの計らいで今回のお食事会という名の飲み会となったわけです。大野さんは俺と同じ愛知県名古屋市出身。実家もそう遠くなくて、お互い卒業した高校の話や名古屋の名所の話をしたり、その場でアフレコ台本に似顔絵を描かせてもらいました。板垣は昔から気に入った人はすぐ似顔絵にします。大野さんは普段しゃべってても、とにかくジャンヌっぽい可愛い人。それでいてユリス化(豹変)して凶暴になった芝居もカッコよく「泣き」も巧い! 逢坂さんは『てーきゅう』『高宮なすのです!』からのお付き合い。もちろん、メインキャストは皆さんオーディションだったのですが、その中に逢坂さんがたまたま(?)入ってて、『てーきゅう』贔屓で選ぶまでもなく、演技を聴いて即「あ、モンモランシだ!」と思ったんです。まわりに自然と女の子が寄ってくるような優しく楽しい、それでいて芯がしっかりしている男子。物語の都合上、7歳や10歳も演じなきゃならないってトコも、器用な彼なら大丈夫! と。結果は、見事その期待に応えてくれました。ちなみに

今回も『てーきゅう』『ベルセルク』『Wake Up Girls 新章』同様、
ほぼ全話コンテ!

人に振ったコンテも、結果かなり描き直しに近くなってしまいました。キャラの感情線を追っていくと、どうしても全部描いちゃうというのは、やっぱり根がアニメーターだからでしょう。前々から言ってると思いますが

アニメーターは役者である!(By 大塚康生)

という考えのもと、自分の場合はそれぞれのキャラクターになり切って、コンテを切ってるようです、どうやら。だからシナリオを機械的にコンテ用紙のコマに並べただけのものを見ると「いや違う!」となってしまいます。そのお陰もあってか、アフレコ時の演技指示はやり易く、役者(声優)さんから質問が飛んできても困りませんでした。これはあくまで持論なんですが、と久々に中途半端なとこで。