COLUMN

153 アニメ様日記 2018年4月29日(日)~

2018年4月29日(日)
早朝に新文芸坐に戻ると、オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol. 102 湯浅政明の『カイバ』」の終盤で、客席の後ろで上映を観る。映像に関しても、内容に関しても、この作品はオールナイトに向いていると思った。
 オールナイトの後は、イベントのために『新ルパン』を視聴。視聴しながら、ペーパーのテキストを書く。朝倉隆さんの作監で、絵柄が『旧ルパン』『カリ城』寄りになるのは担当話数の全てではなく、特定話数のみのようだ。具体的に言うと、142話「グランドレース 消えた大本命」と152話「次元と帽子と拳銃と」が『旧ルパン』『カリ城』寄りだ。

2018年4月30日(月)
引き続き『新ルパン』を観ながら、ペーパーのテキストを書く。『新ルパン』の全話解説を書くのはこれで三度目。前の解説で、あるエピソードについて「オチの決まり方が見事」と書いたのだが、改めて観ると、画的にはかっこいいんだけど、オチがよくわからなかった。今回は「オチが見事」とは書かなかった。ペーパーのテキストでは、トークの内容にあわせて流行歌ネタやCMネタをなるべく拾うようにした。

2018年5月1日(火)
誕生日を迎えて54歳になった。毎年、思うのだけど、この一年も仕事を続けることができて本当によかった。これからの一年もよろしくお願いします。ペーパーのテキストを仕上げた後は、取材の予習で『さくら荘のペットな彼女』の前半を観る。夕方は、ちょっと誕生日らしい食事を。

2018年5月2日(水)
『さくら荘のペットな彼女』の後半を観る。後半は作り手のキャラクターに対する愛着が色濃く、それが作品の魅力に繋がっている印象だ。

2018年5月3日(木)
ユナイテッド・シネマとしまえんで「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を観る。IMAX3D、字幕での鑑賞だった。評判がよかったので期待を上げすぎていだけど、凄い映画であるのは間違いない。キャプテン・アメリカのいつものコスチュームと、ハルクの変身と、アイアンマンの新装備と、アベンジャーズ勢揃いじゃないのは、次回作にとってあるんだろうなあ。

2018年5月4日(金)
昼から、トークイベント「第145回アニメスタイルイベントアニメ様のアニメ語りvol.2」を開催。第一部の『新ルパン』についてのトークで、大きなテーマとして挙げたのが以下の項目。

1 全155話の人気シリーズ(本数でカウントすると、全アニメ『ルパン三世』の半分くらいが『新ルパン』)
2 『新ルパン』はパラエティ番組である
3 偉大な前作『旧ルパン』との複雑な関係
4 内容的にもアニメーションとしても、バラエティに富んだ作品(2の「バラエティ番組」とは別の意味)。おそらくアニメ史において空前絶後
5 『新ルパン』の傑作5本と『旧ルパン』の傑作5本を並べたら決して負けていない
6 監督がいない作品であった
7 テレコム・アニメーションフィルムの存在
8 青木悠三と浦沢義雄と「ブロードウェイシリーズ」
9 ビジュアリスト・石原泰三(三家本泰美)の存在
10 高畑順三郎の名前を覚えてほしい

 トークの途中で「前番組『元祖天才バカボン』との関係」についても話したほうがいいと気づいて、追加した。駆け足で、なおかつ予定時間を超過したけれど、話したいことは大体話せたはず。いつものお客さんだけでなく、『新ルパン』ファンの方も来てくれて、さらに「もっと『新ルパン』の話を聞きたかった」と言ってくれた人もいたようだ。ありがたい。イベント準備の過程で、いかに自分が『新ルパン』が好きなのかも再確認できた。

2018年5月5日(土)
徳島へ。マチアソビ二日目に参加。丸山正雄さんのトークを見る。楽しいイベントだった。