COLUMN

第545回 続編がいっぱい

『Wake Up, Girls! 新章』最終回放映(配信も)されました!

 昨年末に納品し終えていたので、安心して年を越し、1月はスタッフ一同各々15〜30日(本人の希望する日数)の長期休暇中。一人静かなスタジオ内でこの原稿を書いております。
 思えば2013年から

『劇場版 カードファイト!! ヴァンガード〜ネオンメサイア』(2014年)
『ベルセルク』(2016~17年)
そして、『Wake Up, Girls! 新章』(2017年)

と「続編の監督」が続いてますね、なんとなく。続編に取り組む際、もちろんそこまでの映像作品はすべて観返します。『劇ヴァン』の時は、そこまで放映されていた話数すべて、『ベルセルク』でも旧TVシリーズと劇場版3部作、当然『WUG! 新章』の時も前作、劇場+前TVシリーズ(1期)も劇場前後編(2期)も幾度となく観て、さらに『うぇいくあっぷがーるZOO!』や『わぐばん!』も。『WUG!』の場合は、1期・2期とも少しだけ参加してたので、基本のストーリーとキャラクターは把握してました。あとはどんな話にするか? です。「明るい作品を」とのオーダーがプロデューサーからあり、WUG!さんたちとの打ち合わせでも同じことを要望されたので、それらを踏まえた上で脚本の松田恵里子さんとの話し合い——松田さんは『わぐZOO!』でも脚本を担当されてたので、キャラクターの性格周りの話は比較的スムーズに進みました。そして、Run Girls, Run! はキャラの性格もユニット名も松田さんの案です。歩が母親に「アイドルってどう思う?」と切り出して、笑顔でチラシ配り〜グリーンリーヴス入りのくだりも概ね松田さんの案で、最初自分は「もうちょっと親との確執云々とかある方がドラマ的に盛り上がるのではないか?」とも言ったんだけど、本読みの際に「それだと真夢のエピソードと被る」という話になり、「確かに今の若いお母さんなら、それなりに寛容な対応をするのではないか?」と思い直しました。
 物語のテーマ的なものは自分がしゃべったことが活かされてると思います。オープニングの「7Senses」の歌詞も、本編の物語の方向性をくんでくれました。あ、あとVドルは——。