COLUMN

124 アニメ様日記  2017年10月8日(日)~

2017年10月8日(日)
なんということだ。先週の日記で『それいけ!アンパンマン』について書くのを忘れていた。10月6日(金)に放映された「アンパンマンとどろんこ魔王」が見応えのある仕上がりだったのだ。内容はアンパンマンの誕生、バイキンマンの幼少期を回想で描き、ミュージカルパート、カレーパンマンとしょくぱんまんが人々にパンを届ける描写もあり。後半ではアンパンマン達がどろんこ魔王と戦うのだが、どろんこ魔王は劇場版第1作『それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』に登場したキャラクターだ。この話は筋立てから豪華で、それだけでなく画面構成もしっかりとしていた。大きさや広さを感じさせるレイアウトになっていた。オンエア時に途中から観たのだが、劇場版をテレビ放映しているのかと思った。エピローグ部分では、アンパンマンがやなせうさぎを助ける。やなせうさぎは、原作者の故やなせたかしが自分をモデルにしたキャラクターだそうだ。エピローグの舞台となっているのが、ウユニ塩湖をイメージしたと思われる場所であり、その情景がまた美しい。最後のシーンまでスペシャルな回だった。この話の脚本は米山正二、絵コンテが永丘昭典、演出が山内東生雄。監督の永丘さんがTVシリーズで絵コンテを担当するのは珍しいはずだ。アンパンマンを演じる戸田恵子さんのブログによれば、この「アンパンマンとどろんこ魔王」で『それいけ!アンパンマン』が30年目に突入したのだそうだ(2017年7月31日のエントリー「さんじゅうねんめにとつにゅう。」)。その節目を記念したエピソードなのだろう。
 以下が10月8日(日)の話題。『DRAGON BALL超』のスペシャル「これぞ全宇宙一の究極バトル! 孫悟空VSジレン!!」がかなりよかった。なんと言っても面白い。話の密度が高いうえに展開が速い。テンションは高いし、次回への引きもいい。圧倒的な強さのジレンに対して悟空が苦戦し、新しい力「身勝手の極意」を会得したにも関わらず、それでもジレンに負けてしまうのがいい。作画もいいところがあった。今までの『DRAGON BALL』のオリジナルストーリーで、一番満足度が高かったと思う。
 昼から阿佐ヶ谷ロフトAでトークイベント「第136回アニメスタイルイベント アニメスタイルのアニメファン(アニメ雑誌ライター)講座 初級編」。出演者は僕と吉松さんのみ。レジュメを作ってあったし、喋ることも決めていたので話がサクサク進んだ。トーク最初のブロックが「10分で分かる『アニメファンのアニメの歴史』だった。さすがに10分では終わらなかったけど、10分と少しで終わった。第二部の「アニメファンなら観ておきたい200本」を紹介するパートは、予定通りにポイントのみを話すかたちになった。  

2017年10月9日(月)
体育の日。昼までデスクワーク。午後はTOHOシネマズ 新宿で、ワイフと実写映画「ドリーム」を観る。SNSで知人が誉めていたので観にいく気になったのだ。よくできていたし、楽しめた。3人の主要登場人物のうち、メアリーがクライマックスのドラマにほとんど絡まなかったのがちょっと意外だった。エピローグで主人公のモデルになった女性の、現在の様子が紹介されるのがよかった。ドラマと現実がリンクした感じだった。  

2017年10月10日(火)
『おそ松さん[第2期]』1話と2話をまとめて観る。2話Aパートで、チョロ松以外の六つ子の乳首がなくなってしまった。これから、六つ子が裸になった時に、5人は乳首が作画されないのだろうか。『おそ松さん』は「男性アニメキャラにおける乳首問題」において重要な作品なので気になる(「男性アニメキャラにおける乳首問題」を気にしているのは、僕を含めて数人しかいないのかもしれないが)。それにしても「乳首がなくなったわね。おそ松」は凄いセリフだなあ。
 他も次々と10月の新番組をチェックする。いつも、後で落ち着いて観ようと思って、チェックが後回しになるのだけど、今期は先に一通り目を通したかったので、ながら観もありで、ガンガンとチェックすることにした。  

2017年10月11日(水)
iPhoneを5sから8Plusに乗り換えた。予想していたことではあるが、メインで使っている歩数計アプリから、2日分の歩行記録が消えた。まあ、全部が消えなくてよかった。
 打ち合わせで、仕事を手伝ってもらっている学生さんに「この前のイベントで、誰の原画か当てられることは重要ではないと言われたばかりですが、この『セーラームーン』の版権イラストはどなたが描いたのか分かりますか」と言って、スマホで画像を見せてきた。それに対して「スマホで『セーラームーンS LD』で画像検索してごらん。ほら、それが元のイラストだよ。つまり、伊藤郁子さんのイラストをトレースして色を付け直したものだ」と答える。いやあ、すぐに答えられる質問でよかった。
 昨日に続き、10月の新番組をガンガンとチェックする。この日に1話をチェックしたタイトルは『戦刻ナイトブラッド』『お酒は夫婦になってから』『食戟のソーマ 餐の皿[第3期]』『あめこん!![雨色ココア第4期]』『TSUKIPRO THE ANIMATION』『このはな綺譚』『大正ちっちゃいさん』『UQ HOLDER! 魔法先生ネギま!2』『アニメガタリズ』『妹さえいればいい。』『ブレンド・S』『アイドルマスター Side M』『鬼灯の冷徹[第弐期]』『王様ゲーム The Animation』『Just Because!』。  

2017年10月12日(木)
『夜明け告げるルーのうた』展 in ササユリカフェを訪れる。原画やイメージボードは勿論、壁にかけられたタブレットで流れていたメイキング映像も見応えがあった。  

2017年10月13日(金)
昼から夜まで、打ち合わせ4本立て。新文芸坐の打ち合わせで、11月のオールナイトはお休みすることになった。「新文芸坐×アニメスタイル セレクション」の「Vol.100」は来年1月になりそう。  

2017年10月14日(土)
ネットで“映画「この世界の片隅に」に関わったチーム一同”が第65回菊池寛賞を受賞したことを知った。日本文学振興会のTwitterアカウント(@shinko_kai)のツイート(ツイートがあったのは10月12日)によればこの「一同」には、原作のこうの史代さん、片渕須直監督、制作・製作スタッフのみなさん、そしてクラウドファンディングに参加された皆様が含まれます”とのこと。僕もクラウドファンディングに参加しているので、菊池寛賞を受賞したことになる。それはともかく、クラウドファンディングに参加した人達が「一同」に含まれているのはいいな。