COLUMN

第523回 基本、出たくありません

自分は出たがりではないのです!

 大前提として、TVに出たがりだったりSNSで出たがりな方々を非難する気はもーとーありません。むしろその度胸には敬服するばかりで、俺にはその度胸も度量もないだけ。かなり前にもここで説明したとおり、作品の宣伝だったり、その他自分だけ出ないわけにはいかないような場合を除き、基本写真取材もNGにさせていただいてます(海外とかで不意に撮られたりしましたが)。地元名古屋の友人なら、板垣がかなりの「照れ屋」なのを皆知ってると思います。小学生の頃、友人の何人かが「天○クイズ」(1967〜2004年/CBC)に出演したことがありました。それは小学生が何人かのグループで申し込む視聴者参加型クイズ番組で、当時そこに出た友人の1人から「伸くん、誘ってあげなくてゴメンね(笑)」と自慢げに言われたんですが、正直羨ましくもなんとも思わなかった記憶があります。
 でもまあ我々昭和生まれにとって、TVや雑誌は絶対権力! TVに出たことがあればタレント気取り。本や新聞で取り上げられたりすれば、それを自慢するためにそれを持ち歩く。そーゆー友人、何人もいました。度胸のない俺の場合、自分が関わった作品は「見て〜」と電話やメールしたりしますが、己自身が出演した番組とかは誰にも教えません、恥ずかしいから。以前某○HKで「ラノベのアニメ化」云々の特集(ホラ、特集タイトルすら憶えていない)に出ざるをえなかった時、それも親姉弟にすら伝えていなかったのに、山形の母方の従兄弟から「伸くん、TV出とった?」と。ぐぁ〜

見られたくなかった〜っ!!

と悶えたもんです(汗)。いや、本来仕事絡みでカメラを向けられるのは光栄なこと。それが分かってても苦手は苦手。というわけなので、監督としての責任感のみで、頑張ってしゃべりに出てきたとしても、けして「格好よい出で立ち」も「面白いお話」も期待しないでください。板垣より。