COLUMN

第498回 「好きな事を仕事にする」とは

「好きな事を仕事にする」は「好き勝手振る舞う事を許容される一生を手にした!」ではありません!
こんな当たり前の事が分かってない人がまだまだいるようです!

 以前、某プロデューサーとそんな話題になりました。要するに「自分は好きな事——画を描く事を仕事にできた選ばれし者だから、好きな時に仕事して、ノらなかったら帰るでいいじゃないか!」と巨匠作家スタイルから入るアニメーターがいて困る、だそう。確かに、俺の知ってるアニメーターにもそーゆー人が何人かいますし、自分自身もフリーになったばかりの頃、そー言ってた時期がありました。申し訳ありません。ただ自分の場合は、最初の会社テレコムでの社員生活が長かったので、辞めた際は一度「自堕落なフリー生活」を送ってみたかったってだけなので、すぐに飽きてしまいました。で、今は後輩・新人に

自己管理能力を高めよ!!

と促してます。つまり「ギャラ・制作費が安い!」と訴える前に「自分はノルマをこなせているか?」を疑い、「遊ぶ時間がない」と怒る前に「自分は1日8時間、真剣に机に向かって描いたか?」を省みよ! と。会社は「こなせない人、こなす気のない人」に仕事を頼みません(昔みたいに「上げるまで休ません!」なんて会社は、今ほとんどありませんよ)。

自己をストイックに律する事ができない人の言う事に
耳を傾けてくれませんって、社会は!

 で、現在超ストイックに『てーきゅう』Blu-ray BOXのジャケットイラスト描いてます!!