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93 帰ってきたデータ原口のアニメ講義

 12月04日(日)の昼に「第124回アニメスタイルイベント 帰ってきたデータ原口のアニメ講義 『クレジットから見る 東映アニメーション60年』」を開催する。

 データ原口こと、原口正宏についてよく知らない人もいるかと思うので、改めて紹介したい。彼は日本の全商業アニメの放映&スタッフのデータを記録している人物だ。学生時代からその活動をしているので、30年以上もデータを取り続けている。活動を始める以前の作品も遡って調査しているので、少なくとも日本のTVアニメに関してはその歴史の始まりから全てを把握しているはずだ。

 彼のデータに対する情熱は並外れたものだ。オープニングやエンディングの全テロップをテキスト化し、オープニングやエンディング、アイキャッチ等の変更もチェック。各話で使われた挿入歌までチェックしている。朝のワイドショー内で放映されているミニアニメ等もチェックしている。さらにそのミニアニメが地方によってバージョンが違う場合は、各地方のバージョンを手に入れて記録するという徹底ぶりだ。

 過去にどんな国産アニメがあったのかについて、あるいはプロダクションの変遷、スタジオ間のスタッフの移動等について、最もよく知っているのが彼だろう。いわば「日本で一番アニメに詳しい人物」である。

 そのこだわりの強さ、徹底した仕事ぶりゆえに、僕にとっては彼は偉人、怪人の範疇にある人物である。偉人と怪人ではまるで違うではないかと突っ込みが入りそうだが、データ原口は、偉人でもあり、怪人でもあるのだ。
 原口さんは語りも、本人のキャラクターも面白い。その面白さが世間に伝わり、彼が注目を集めるようになればいい。あるいは彼が全力を振るえるような仕事があればいいと思っている。「データ原口の平和利用」は僕の長年の課題だ。

 アニメスタイルの原口さん関連のイベントは、彼の存在を世に知らしめる事が目的のひとつだ。今年の6月に足かけ3年続いたイベントシリーズが一段落して、12月04日(日)開催の「帰ってきたデータ原口のアニメ講義」が半年ぶりの彼のイベントとなる。今回の企画が成功すれば、また次の機会があるはずだ。

●サムシング吉松のコラムinコラム

[関連リンク]
第124回アニメスタイルイベント 帰ってきたデータ原口のアニメ講義
『クレジットから見る 東映アニメーション60年』[阿佐ヶ谷ロフトA]
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/51928