COLUMN

第475回 放映開始と作画


 で、前回の続き。つまり、

90年代に巨匠が仰った言葉(第474回参照)
——今ハッキリ自分は疑ってます!

 手描きの魅力について、90年代は「わざわざ1枚1枚描き起こされた事によって浮き上がり現実に持ち帰る云々」で語れてたかも知れませんが、現在はCGでもその魅力は発揮できると俺は確信してますから!

じゃあ「手描き作画の本当の魅力」とは何か?

 実は今『ベルセルク』を作ってて、そればっかり考えて作画してます。そうそう、今作は『てーきゅう』の次くらいに監督業やりつつ、作画にも参加しています。すでにWOWOWで第1話をご覧になられた方なら確認済みかも知れませんが、オープニングにも本編にも原画で入ってます。例えばカッコいい「決め画」はキャラクターデザインの阿部恒さんが描いて、アクションや動きの大きな芝居は自分と三宅(舞子)で描いてます。OPのカットも半分くらい作画をやれて楽しかった!! 是非観てください、『ベルセルク』!