COLUMN

044 【質問に答えます】『NARUTO』30話を選んだ理由(2014年10月15日)

 昨夜放映された「開運!なんでも鑑定団」で、政岡憲三さんの手になる『桜』の絵コンテ、『すて猫トラちゃん』の原画、スケッチが紹介されました。アニメ史的価値が高いだけでなく、その1枚1枚が画として見応えがあり、素晴らしいものでした。まさしくお宝中のお宝。あんな資料が現存していたのですね。一般に公開、あるいはなんらかのたちで出版されることを切に願います。

 さて、ここからが今日の本題です。インターネットにask.fmというサービスがあります。そのサービスを登録している人に対して、匿名で質問ができるというもので、僕も登録しています。そのask.fmで「『アニメファンなら観ておきたい作品50』で『NARUTO』30話を選んだ理由は?」という質問をいただきました。これについては「WEBアニメスタイル」の読者に読んでもらったほうがよいと思ったので、こちらでお答えします。
 トークイベントで「アニメファンなら観ておきたい作品50」で『NARUTO』30話「蘇れ写輪眼! 必殺・火遁龍火の術!」を推したのは僕です。これは近年のアニメ作画の中でも突出したもののひとつです。若いアニメファンが動きの快感を味わい、作画の素晴らしさを知るための入門作品として選びました。
 『NARUTO』30話は演出・絵コンテ・作画監督が若林厚史さん、原画の主力が松本憲生さんです。若林さんたちが手がけたエピソードは、他にもあり、いずれも作画の熱量が高く、そちらを推す方もいるかもしれません。でも、まずは、彼らが最初に手がけたエピソードからと考えました。
 読者の多くの方がご存知のとおり、『NARUTO』は若林さんたちの仕事以外にも、作画的な見応えのある回が多いので、それも観てもらいたい。念のために説明しておくと、この場合の「観てもらいたい」というのは「これから色々なアニメを観てみたいと思っている、若いアニメファン」に観てもらいたい、という意味です。
 なお、『御先祖様万々歳!』、『THE八犬伝[新章]』4話「浜路再臨」、『人狼』の3作は、アニメ作画史において重要な作品で、なおか
作画の話題つながりで言い添えておくと、『御先祖様万々歳!』、『THE八犬伝[新章]』4話「浜路再臨」、『人狼』の3作は、アニメ作画史において重要な作品で、なおかつ、見応えがあるもの。これらも当然、「アニメファンなら観ておきたい作品」です。

 読者の方から質問があれば、この「アニメ様の『タイトル未定』」で応えたいと思います。全ての質問に応えることはできないかもしれませんが、頑張りますよ。メールは、ページ上の[contact]内の「連載陣へのファンレター」からどうぞ。


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