COLUMN

034 押井守監督のメルマガをお勧めしたい。しかし、お勧めしてよいのか?(2014年9月19日)

 メルマガ「押井守の『世界の半分を怒らせる』」が面白い。僕が現在、いちばん楽しみにしているテキストだ。周りに読んでいる人が少ないので、このコラムでお勧めしたいと思ったのだが、まてよ、本当にこれを紹介していいのか?
 このメルマガのキャッチフレーズは「ここでしか読めない押井監督の本音が満載!」である。この惹句は決して大袈裟ではない。「世界の半分を怒らせる」というタイトルも、あながち嘘ではない。怒らせるようなことばかり書かれているわけではないが、確かにセンセーショナルな部分がある。実際に怒っている方が業界に何人かいるのだそうだ。だから、これをお勧めすると、紹介した僕までが「どうしてあのメルマガを誉めたりするんだ」と叱られてしまうかもしれない。
 「押井守の『世界の半分を怒らせる』」のコンテンツは、押井さんが時事ネタについて語る【時事砲弾】、インタビュー形式でさまざまな話題に触れる【何度言ってもわからない/監督かく語りき】、ファンの質問に応える【熱海おたより通信】など。制作中の『ガルム戦記』についてのコーナーもある。
 押井さんが、酒を呑みながら近しい人にいろいろと語って聞かせる。僕はこのメルマガをそういったノリのものだと認識している。僕が押井さんと呑みに行くことがあったとしても、ここまでは話してもらえないだろう。それが分かっているから、ますますこのメルマガが愉しい。
 押井監督の映画についての考え方、人生観に直に触れることができる点が、このメルマガの価値であり、魅力である。すべてのアニメファンが購読すべきとは思わないけれど、押井監督の思想や人となりに興味があるファン、作品の裏側まで知りたいマニアにはお勧めする。そして、後世の押井守研究家のためにも、このメルマガをアーカイブとして残してもらいたいものだと思っている。
 前から押井監督にうかがいたいと思っていたことがいくつかあったが、その大半がここで語られてしまった。このままだとインタビューで聞くことがなくなってしまいそうだ。それが、僕にとっての大問題だ。

■関連サイト
押井守の「世界の半分を怒らせる」
http://ch.nicovideo.jp/oshimag

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