COLUMN

033  『スペース★ダンディ』はますますノリノリじゃんよ(2014年9月18日)

 『スペース★ダンディ』がますます好調だ。最新話のEPISODE24「次元の違う 話じゃんよ」もよかった。今回はダンディたちの宇宙に、二次元の宇宙がワープしてくるという超大スケールの展開。四次元人の女性カトリーヌ、三次元人のダンディ、二次元人の王子であるポールの三角関係が描かれた。
 アイデアの奇抜さもさることながら、二次元宇宙のビジュアルもなかなかの面白さ。カトリーヌはダンディの昔の恋人だった。ダンディの過去なんて、最終回でも描かれることはないだろうと思っていたので、これは意外だった。ダンディとカトリーヌのやりとりはアダルトかつ、ムーディ。このあたりは、作り手の年齢と好みが反映されているのだろう。カトリーヌを演じたのは沢城みゆき。沢城さんの芝居もよかった。これから観る人もいるだろうから、具体的には書かないけれど、四次元人らしく、カトリーヌの外見はかなりのとんでもなさ。あんな彼女と、ダンディはどんなふうにつきあっていたんだ、というのが視聴者の突っ込むべきポイントだ。
 EPISODE24のスタッフは脚本が円城塔、絵コンテが高山文彦、演出が嵯峨敏、作画監督が川元利浩、斎藤恒徳という顔ぶれ。円城さんはゲストキャラクター原案も担当。『スペース★ダンディ』くらい、エンディングのスタッフクレジットを見るのが楽しみなシリーズはなかなかない。ラスト近くの、二枚目なダンディの横顔も、川元さんの画なんだろうなあ。
 『スペース★ダンディ』は全26話であるならば、残りのエピソードはふたつ。次回予告を観るとEPISODE25はシリアス編のようだが、予告はフェイクで、ふたをあけたら爆笑ギャグ編かもしれない。最終2話も、楽しませていただきます。

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