COLUMN

032 「庵野秀明の世界」 紹介映像(2014年9月17日)

 ニコニコ動画・東京国際映画祭チャンネルで、第27回東京国際映画祭・特集上映「庵野秀明の世界」紹介映像が公開された。

第27回東京国際映画祭 特集上映「庵野秀明の世界」
http://www.nicovideo.jp/watch/1410250091

 構成・編集は庵野さん自身が担当。音楽は鷺巣詩郎の「25anni_ANNOeSAGISU_breve’」。庵野さんが手がけた作品の抜粋とテロップだけの映像であるにもかかわらず、きちんと庵野秀明作品になっている。使用されている映像も、アマチュア時代のペーパーアニメに、「アニメショップパロディ」のCM、ゲーム「夢幻戦士ヴァリス」のプロモーションビデオなど、レア作品が満載だ。「なるほど『ふしぎの海のナディア』はこの場面を選んだのか」とか「『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』はここなの?」など、庵野さんが映像をセレクトした理由を想像しながら観るのも愉しい。
 今回の特集上映では『風の谷のナウシカ』や『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』などの原画で参加した作品は、担当個所を抜粋して上映するようだ。マニアックだなあ。映像作家・庵野秀明、あるいはアニメーター・庵野秀明の仕事をまとめて観るチャンスだ。僕も未見の作品があるので、なるべく特集上映に足を運びたいと思っている。
 今年はアニメ『監督不行届』とドラマ「アオイホノオ」が放映され、日本テレビで「エヴァまつり」があり、東京国際映画祭の「庵野秀明の世界」が始まる。ちょっとした庵野秀明イヤーだったわけだ。
 『監督不行届』のカントクくんと「アオイホノオ」の庵野ヒデアキは、どちらも庵野さんをモデルにしているのだが、驚くくらいキャラクターが違っていた。モデルになった時期に数十年の開きがあるとはいえ、やはり相当に違う。同じ人物であっても、どんな切り口で描くかでこんなにも変わるものなのだなあ。「監督不行届」と「アオイホノオ」が相次いで放映されて、面白いと思ったのはその部分だ。ファンとしては、カントクくんと庵野ヒデアキのギャプが愉しかった。

■関連サイト
第27回東京国際映画祭
http://2014.tiff-jp.net/ja/

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