COLUMN

第360回 Wake Up, 板垣!(1)

『Wake Up, Girls!』第10話のコンテ描きました!

 主に去年7月末にヤマカンさん(山本寛監督)と荻窪で飲んだ時に振られたのだと思います。実はその時は曖昧な返事で「まあ、タイミングが合ったら」云々な感じだったと思います。で、9月にタツノコプロのデスクさんより電話をいただいて正式なオファーとなったんです、たしか。ご存知のとおり、ヤマカンさんとは『戦勇。』OP2本のコンテ・演出と本編3本のコンテで初めてお付き合いさせていただいたのですが、実は「俺なんかでいいのでしょうか?」と思いつつの参加でした。何しろだいぶ前に書いたように『ハルヒ』『らき☆すた』も好きだし、「私の優しくない先輩」もDVD買ってて何回も観たんです。それゆえ、その計算高く賢いヤマカンさんの演出と、自分みたいに直感で思いついた事を3分でコンテに描き込んでしまうような演出は水と油だと思っていたので、なるべく一観客として作品を楽しませてもらおうと思ってました。そこへ来ての『戦勇。』の仕事。

これはもう逃げも隠れもできまい! 覚悟決めてやるか!

でした。ところが意外や意外。自分のコンテはほとんどそのまま使ってもらえて内心、

としたもんです。でもそれはジャンル的に「ギャグ」だったからで、今回は「アイドル」! これは間違いなくヤマカンフィールドで「こりゃ完全に俺の出る幕じゃない!」(第351回参照)と。ところが来たんです、タツノコ様より電話が。

「板垣さんが1本やってくれる」って山本監督がおっしゃってるんですが