COLUMN

第351回 『戦勇。』2期OP残りの話

 前回からのつづき。「ダッシュで駆ける鮫島」——つまり、これも前回説明したとおり「原作で描かれていないコマとコマ、シーンとシーンの間を描く」内容というわけでした。

C-15、16

アルバとアレスの2ケツ。この後大砲でぶっ飛ばされるわけですが、ここはまだ2人とも気持ちよく海辺をバイクで走ってます。何か青春ぽく。

C-17

ロスとヤヌアの間に飛び落ちてくるユーリ。回り込みつつもヤヌアの指は3本立ってます。理由は本編を観てください。で、ラストで飛んでくるアルバはもちろん人間大砲のヤツです!

C-18

カゲで斬り裂くディツェンバーから飛ばされるアルバとツヴァイ。ラスト叫んでるロスは

死を覚悟してホセ・メンドーサにパンチをくり出す矢吹丈——
『あしたのジョー2』第47話前半の透過光バックの回り込みあたり

C-19

ユーリの顔が怪獣に変身! ラフ原を全修(全部修正)したのは覚えています。原画様ゴメンナサイ!

C-20

フォイフォイの蹴り。前述の原作のコマとコマの間を画にしたつもり。

C-21

「ロスー!」と叫ぶアルバ。泣けるシーンなので思いっきり劇的に。これもラフ原全修、というかほぼ描きなおしに。原画様、説明が下手でスミマセンでした!

C-22

Wowo〜♪とカナリヤ飛ぶ。次のカットにつなぐために必要なカット。

C-23

原作の別れのシーンのイメージまんま(頭をフレームからカットした事で原作未読ファンへのネタバレを防いだつもり)。で、カナリヤが通過して消えるロス。歌詞の「カナリヤ!」でロスを消すのは鮫島ダッシュと同じくらい瞬時に出てきたカットでした。そのままメインタイトル『戦勇。』IN。さらに右から左へ元気に駆けていくスローモーションぎみのメインキャラたち。そこへC-23〜31をインサート。右から左の横動きに対してインサートカットは正面(縦)がメイン。こーゆー切り返し(?)、気持ちよくて好きです。

C-24

機械都市から逃げてくるアルバとフォイフォイ。

C-25

カッコいいヤヌス。このポーズがやたら決まる!

C-26

顔半分エルフ。原作未読の方が観たらただの画面分割に見える、までが意図でした。

C-27

男気ビーム!

C-28

ルドルフ覚醒!

C-29、30

可愛く微笑むアレスとルキ。アレスのボイスレコーダーは……ぶふぅ〜(笑)!!

C-31

見上げるアルバからT.Bして一同。もちろん王様を殴り飛ばした後、って事です。

C-32

ラスト、旅立つイメージの一同。ヒメちゃんのポーズに拘りがあります。斜めあおりにしたのは第1期OPとの対比のつもり。ロスがいない事の不安と決意を演出したかったんです、たしか。

 て感じなOPでした。V編会場で初めて観たヤマカンさん(山本寛監督)は

第1期のOPとはまた一味違ってクールでいいですね〜!


と観終わって

握手して

帰りに2人でもつ鍋食って酒飲みました〜。