COLUMN

第338回 アニメ『てーきゅう』の作り方(32)

第3期の放映が始まりました!!

 という事で、制作も佳境! 実際残り3〜4話分の作監修正中といったところです、放映スケジュールから逆算しても大変順調に進んでます。「3〜4話分の」といっても、そのすべてに並行して手をつけてるので、単純に手つかずを合計すると

残り50〜60カットほどです!

もう2話分あるかないか? ってトコ。でも実はここからがなかなか制作さんから理解を得るのが難しいゾーンに入るわけで、何しろカット内容次第で10分で修正が上がるものもあれば、1時間半かかっても上がらないものまで千差万別。つまり第19面などは前回(第337回)紹介したとおり、キャラも似てて可愛く描けてたので、ほとんど部分修でサクサク終わったのですが、中には1週間かけて全部描き直した話数も極端な話あるわけです。だから、

と制作さんに訴えてはノルマをこなせずに次の日を迎える、を繰り返すわけです。特に『てーきゅう』は

キャラの止め1枚ですむカットもあれば、何回も場面転換して4人のキャラが出入りするカットもあり、前者は全修しても1日10〜20カット上がりますが、後者の場合は全修すると1日3〜4カットしか出ない!

んです。これはなかなか制作さんに分かっていただけない事で、ちょくちょく揉めたりします。

結局は俺の力不足だ!

と思います。でもまあ、とにかくもうすぐ終わりです、3期の演出・作監作業が。じゃ、本編(こっちは2期)の話のつづき。

第20面 先輩とサイダーハウス・ルール

 この話は「新入部員を増やそう!」(第7面)同様、最初にテーマを投げかけるかなえシリーズです。まりもとユリに対して「いいよね! 2人は背が高くって!」と叫ぶかなえは可愛くて好きです。で、手足を牛に引っ張られる(処刑法)イメージをバックに「こういう事だね!」とドヤ顔のかなえも笑いました。あと、乳搾りをしてるかなえがその感触を「水に濡れたブヨブヨのフランスパンみたいな」と表現するとまりもが「わかりにく!」と返すんですが、わかりにくいですかね? 自分などはこれ「実に秀逸な表現だ!」と原作を読んだ際、関心したんですが。てとこで途中ですが

●『てーきゅう』公式サイト
http://te-kyu.com/

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