COLUMN

005 僕の録画機遍歴(2013年10月4日)

 9月期の新番組が始まった。昨日今日はじまったことではないが、やはり1クール単位で深夜アニメが入れ替わるのは慌ただしい。アニメスタイル編集部では放映中のアニメ番組のほとんど全てを録画して、BD-Rに焼いて残している。それとは別に、僕は自分用にアニメ番組を録画している。現在使っているのは、iVDRと呼ばれるカセットHDDだ。
 僕がアニメを録画するようになって30年を越えている。自分の録画機遍歴を振り返ると、最初がβマックス、次にVHSを購入して、βマックスと併用。1990年代に入ると8ミリビデオとS-VHSを併用するようになり、2000年代に入ってからはDV、DVD-R、カートリッジ付きDVD-RAM。そして、BD-Rを経てiVDRである。自分でも驚くくらい、色々な録画機を乗り換えてきた。好きで録画フォーマットを乗り換えてきたわけではない。録画機が製造中止になるなどの理由で、乗り換えなくてはいけなくなったことの方が多い。8ミリビデオのテープが段ボール箱数個分あるのだが、もううちには再生できる機器がない。カートリッジ付きDVD-RAMは扱いが楽で気に入っていたのだが、その最盛期は短かった。
 iVDRがよいのは大容量であり、しかも、録画の整理がしやすいという点だ。他のレコーダーで再生できる点も、iVDRのアドバンテージだ(外付けハードディスクに録画を残せても、他の機器では再生できないものもあるのだ)。カセットのサイズは文庫本よりも小さい。僕は500GBのカセットをメインで使っていて、TSX4モードで録画することが多いのだが、これだと1クール分の深夜アニメの全てを、ひとつのカセットに収めることができる。それもハイビジョン相当の画質でだ。8年分の『サザエさん』がひとつのカセットに収まる計算でもある。大容量ならではのデメリットもある。ひとつのカセットに大量に録画できるということは、そのカセットがクラッシュしたら、相当な数の録画が失われることになるわけだ。それを思うと冷や汗がでる。
 仕事で大量のアニメを観る必要があるので、iVDRは重宝している。今まで色々な録画フォーマットが生まれては消えてきたことを考えれば、iVDRがこれから何十年と続くとは考えづらいのだが、1日でも長く、iVDRに続いてほしいと願っている。

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