COLUMN

第314回 アニメ『てーきゅう』の作り方(21)

 第10面、正確には第310回からの続き

 こんなラストにしておきながら、何週にも渡っていろいろと話が逸れてしまいましたが、要するにはなはだしい尺オーバーにみまわれた第10面。ひととおり編集し終わって、なおも残る20〜30秒をどう削るか!? の話。で、結論

と編集の廣瀬君にお願いしました。そして圧縮した後、台詞の調整をしたんです。

 このやり方がかなり上手くいって、第10面のラスト「うちのパンツがない!」「あ、そうや、うちパンツ履かへんのやった、てへっ」のカットつなぎが、各カット止め画だからこそ、滑らかさの中に「リズム」が生まれたんだと思ってます。以降11面、12面はこの「圧縮編集」を用いてやりました。

第11面 先輩とナチョ・リブレ

 「ナチョ・リブレ」って面白い映画でしたね〜。ま、とりあえず「ゆかた」を探してて「ユカタン」登場! が原作読んでゲラゲラ笑いました。オープニング開けの「するめいか」のキャラはアース・スターさんから「どこかで出せませんか?」との要望があり、最初はオープニングの電車から降りたかなえたちのカットで出そうと思ったのです(というよりあのカット、実は「するめいか」のキャラのみにしようと考えてた画でした)が、今度は「いくらなんでもオープニングで出さなくても」と言われて、11面に1カットのみの登場となりました。まりも役の花澤香菜さんに「するめいかーっ!」と叫ばせたのは俺です。自分が音響監督だとこーゆー遊びができるのがイイですね!

●『てーきゅう』公式サイト
http://te-kyu.com/

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